
「面接って、結局は答えが合ってるかどうかでしょ?」
そう思っている方、もったいないです。
実は面接官は、回答の正解・不正解なんてそこまで気にしていません。むしろ、あなたの人柄・価値観・職場適応力を総合的に見ています。
今回は現役面接官としての経験から、特によく見ているポイントを7つに分けて解説します。
知っておくと準備の仕方も当日の動きも変わりますよ。
① 第一印象(入室〜自己紹介までの10秒)
人は最初の10秒で印象の7割が決まると言われます。
面接官も例外ではなく、入室した瞬間の表情・声・姿勢から「この人は落ち着いているか」「清潔感があるか」を瞬時に判断しています。
💡 ポイント
- ドアの開閉は静かに
- 笑顔で「よろしくお願いします」
- 背筋はまっすぐ
第一印象は答案用紙の「名前欄」みたいなもの。
ここが雑だと、中身を読んでもらえません。
② 声のトーンと話し方
同じ内容でも、声のトーンひとつで印象は激変します。
声が小さいと自信がない印象に、大きすぎると圧迫感を与えます。
💡 おすすめは
- 普段よりワントーン高く
- 少しゆっくり話す
- 相手が聞き取りやすい間を意識する
③ 志望動機と自己PRの一貫性
面接官は「この人は何を大事にしているか」を探っています。
志望動機と自己PRがバラバラだと、
「その場しのぎで話してる?」と見られがち。
❌ 例
- 志望動機:チームで成果を出したい
- 自己PR:個人プレーで数字を追った経験
こうなると一貫性ゼロ。
事前に「自分が大事にしている価値観」を決めて、すべての回答に通すのがコツです。
④ 非言語コミュニケーション
面接官は言葉だけでなく、表情・目線・うなずきなどの非言語も見ています。
ずっと無表情や、視線が泳ぎっぱなしはNG。
💡 自然に見える視線の使い方
- 1〜2文ごとに面接官の目を見る
- 相手が話しているときは軽くうなずく
- 話すときは少し手の動きを加えると柔らかい印象に
⑤ 回答までのリアクション
面接官は「答え」よりも「答える過程」を見ています。
- 難しい質問でも笑顔で考える
- 詰まったら「少し考えてもよろしいですか?」と一言添える
- 相手の話を途中で遮らない
これができる人は、入社後も落ち着いて対応できると判断されます。
⑥ 自分の言葉で話せているか
暗記丸出しの回答は、どんなに内容が良くても響きません。
面接官は「カンペ読んでるな…」をすぐ見抜きます。
💡 対策
- 答えの「骨格」だけ覚える
- 言葉遣いは普段の自分のものに寄せる
- 練習は録音して、棒読み感をチェック
⑦ 質問の仕方・逆質問の内容
面接の最後の逆質問もチェック対象です。
ここでの質問は「準備度・志望度・思考力」をまとめて測られます。
- HPに載っていることだけ聞くのはNG
- 前向きで、相手の意見を引き出す質問がベスト
例:
「入社後3か月で特に意識すべきことは何でしょうか?」
まとめ
面接官が見ているのはこの7つ。
- 第一印象(表情・姿勢・声)
- 声のトーンと話し方
- 志望動機と自己PRの一貫性
- 非言語コミュニケーション
- 回答までのリアクション
- 自分の言葉で話せているか
- 質問の仕方・逆質問の内容
全部を完璧にするのは難しいですが、
特に①第一印象と②声のトーンを押さえるだけで、評価はかなり上がります。
面接は減点方式ではなく加点方式です。
見られているポイントを知って、ひとつずつ印象アップのタネを仕込んでいきましょう。