
採用面接って、何を準備すればいいのか分からなくて、とにかく不安ですよね。私ももちろん、今の会社に入社する前に採用面接を受けています。そして今は、面接官として毎年多くの就活生と向き合っています。面接を受ける側と、見る側、両方の経験があるからこそ伝えられることがあります。

この記事では、私自身が採用面接を受けたときに実践した対策方法を、未経験からITエンジニアを目指す就活生向けにアレンジしてお伝えします!
「自己PRが書けない」「志望動機が薄い気がする」「面接で頭が真っ白になる」そんな悩みを抱えているなら、この記事を最後まで読んでください。面接の見え方が変わるはずです。
まず知っておいてほしいこと|面接官も人間です
面接の話に入る前に、一つだけ伝えておきたいことがあります。

面接官も緊張していますよー。悩み事も多いですし、考えることたくさんです!
「えっ、面接官が?」と思いましたか?でも本当のことです。面接官だって、限られた時間の中でその人の本質を見抜かなければならないプレッシャーを感じています。「この人を採用して大丈夫か」「うまく引き出してあげられるか」と、面接官側も頭をフル回転させています。
だから最初から「審査される側」として縮こまる必要はありません。面接は、お互いを知り合う場です。この視点を持っておくだけで、面接に向かう心持ちがだいぶ変わります。

では、その前提のうえで、具体的な準備の話をしていきましょう。
自己分析の本質|「自分が好き」より「人に褒められてきたこと」を探せ
就活の自己分析と聞くと、多くの人が「自分が好きなこと」「やりたいこと」「得意なこと」を一生懸命考え始めます。でも正直に言います。この順番は間違っています。

やりたいことを最初に持ってくると、長いキャリアで見たときに遠回りになると、私は考えています。
特に未経験でIT業界を目指す場合、「プログラミングが好きです!」と言える人はまだ少数派です。やりたいことが明確でなくても、全く問題ありません。むしろ「やりたいことが分からない」状態の人こそ、これから紹介する方法が刺さります。
「人から褒められたこと」をリストアップするところから始める
自己分析の第一歩は、自分が過去に他人から褒められたこと・頼まれたことを全部書き出すことです。些細なことでもOKです。むしろ些細と思っていることの中にこそ、あなたの強みが隠れています。

こんなふうにリストアップしてみてください。
- 学校の文化祭でスケジュール管理を任された
- 友達のレポートの誤字脱字チェックをよく頼まれた
- アルバイトで新人の研修担当に指名された
- 写真を撮るのが上手いと言われてSNSの投稿を頼まれた
- 説明が分かりやすいとよく言われる
- 計算やデータ整理が速いと言われる
- グループワークでまとめ役に自然となっていた

「こんなの強みじゃないだろう」と思うようなことでも、とにかく全部書き出してください。自己評価はあとでいいです。まずは量を出すことが大事です。
「得意」と思っていなくても、「人から頼まれてやってきたこと」に注目する

ここが最重要ポイントです!
自己分析で多くの人が陥るのが、「自分が得意だと思っていること」だけを強みにしようとする罠です。でも、自分では当たり前すぎて「得意」とも思っていないのに、人から繰り返し頼まれてきたことこそが、本当の強みであることがほとんどです。
これは心理学でいう「無意識的有能」の状態です。自分では意識せずにできてしまうから、得意だとも気づいていない。でも周りからは「あの人に頼めばいい」と認識されている。これが、あなたの本当の強みです。

先ほど書き出したリストの中から、こういうものを探してみてください。
チェックポイント:以下3つを全て満たすもの
- 自分では特別得意だと思っていない(当たり前だと感じている)
- 「これが好きで仕事にしたい!」という強い情熱はない
- でも人から繰り返し頼まれてきた、褒められてきた
このチェックを通過したものを、2〜3個に絞り込んでください。
なぜ2〜3個に絞るのか
「できることを全部アピールすればいいじゃないか」と思う人もいるでしょう。でも面接では、話が分散すると印象が薄くなります。「この人はこれが強みだ」と面接官の頭に残るのは、2〜3個が限界です。
それに、2〜3個に絞り込む作業自体が、自分の本質を理解する過程にもなります。「どれが一番自分らしいか」と考えることで、自己理解が深まります。

広げすぎない方がいいですー。矛盾が生じる可能性も高くなると考えます。
絞り込んだ強みを「得意かもしれない」と思い込んでいく
少し意外に聞こえるかもしれませんが、絞り込んだあとは「自分はこれが得意なんだ」と思い込んでいく作業が必要です。

私自身がそうです。天職と思い込み、今に至ります!褒められたことでしょうか。人の役に明確にたった、瞬間ですねー。
これは嘘をつくということではありません。人から繰り返し頼まれてきたということは、客観的に見てあなたにその素質があるということです。ただあなた自身がそれをまだ自覚できていないだけ。
「もしかしたら、自分はこれが得意なのかもしれない」という仮説を自分の中に立てる。これが次のステップへつながります。

「天職だ!」って、基本的には思い込みだと思っています。
志望動機の作り方|「頼まれた経験」から「天職」へのストーリーを組み立てる
自己分析が固まったら、次は志望動機です。多くの就活生の志望動機を見てきましたが、「IT業界に興味があります」「成長できると思いました」「社会に貢献したいです」 こういった言葉が並んでいることが多い。面接官からすると、正直に言ってどこにでも使い回せる志望動機に聞こえます。
では、どうすれば面接官の記憶に残る志望動機が作れるのか。それは「人から頼まれた経験」→「結果を出した」→「天職かもしれない」→「IT業界と自分の強みの親和性」というストーリーラインを作ることです。
ステップ1:「頼まれてやってきたこと」で具体的な結果を出した経験を探す
先ほど絞り込んだ2〜3個の強みについて、それぞれ「具体的に頼まれて、実際に動いて、何かしらの結果が出た経験」を思い出してください。
数値で表せるものがあれば最高ですが、なくても構いません。大事なのは「やる前」と「やった後」で何かが変わったことが語れることです。

華々しい結果でなくても、「現状を変えた」エピソードであれば、面接官は大好物です!ぜひ教えてください。
例えばこんな感じです。
例:「説明が分かりやすい」と繰り返し頼まれてきたケース
- アルバイト先で新人スタッフの説明を任された
- マニュアルが分かりにくいと感じ、図解を加えて改訂した
- 新人の習得スピードが上がり、店長から「研修時間が3割短縮できた」と言われた
この経験から「自分には情報を整理して、人に伝わりやすくする力があるのかもしれない」という気づきが生まれます。
ステップ2:「天職かもしれない」と思い始めたきっかけを言語化する
具体的な結果の経験から、「もしかしてこれ、自分に向いているんじゃないか」「仕事にしたら面白いんじゃないか」と思い始めたプロセスを言葉にしてみましょう。

このプロセスが志望動機の核心部分になります。これを話すためには、時間経過が必要なので、付け焼刃は効かないパートです!
「なぜIT業界を目指したのか」という質問に対して、「ITに興味があったから」では弱い。でも「人に頼まれてやってきた○○という経験を通じて、情報を整理・伝達する力が自分の強みだと気づいた。この力を最大限に活かせる場がIT業界だと感じた」という流れなら、説得力が段違いに違います。
ステップ3:IT業界と自分の強みの「親和性」を分析する

ここで重要なのが、「なぜ他の業界ではなくIT業界なのか」の説明です!
IT業界の仕事の本質は、実はコードを書くことだけではありません。「問題を定義し、解決策を設計し、チームで実行し、結果を検証する」というプロセスそのものが仕事です。あなたの強みがどのようにIT業界と結びつくか、以下の観点から考えてみてください。
| あなたの強み | IT業界での活かし方 |
|---|---|
| 情報を整理して伝える力 | 要件定義、ドキュメント作成、チーム内コミュニケーション |
| 人をまとめる・調整する力 | プロジェクトマネジメント、スクラム開発でのファシリテーション |
| 細かいミスに気づく力 | テスト、品質保証(QA)、コードレビュー |
| データを整理・分析する力 | データエンジニアリング、BI、業務システム開発 |
| 新しいことを覚えるのが速い | 技術変化の激しいIT業界全般 |
「自分の強みがIT業界でどう活きるか」を具体的に語れると、面接官の目が変わります。
ステップ4:「プログラミングをやってみた」体験を正直に話す
未経験でIT業界を目指すにあたって、必ず聞かれるのが「プログラミングはやってみましたか?」という質問です。
正直に言います。「プログラミングが嫌いだ」という人は、IT業界との間に深刻なミスマッチが生じる可能性があります。
もちろんITの仕事はプログラミングだけではありません。でも特にエンジニア職を目指すなら、プログラミングと向き合う姿勢は絶対に問われます。面接の前に、実際にやってみてください。
無料で始められる方法はたくさんあります。
- Progate(プロゲート):ブラウザだけでコードを書いて学べる
- Recursion(リカージョン):動画解説と実際のコーディングが一体になっている
- paiza(パイザ):プログラミング問題を解きながらスキルを証明できる
- YouTube:「Python 入門」「JavaScript 入門」などで無料動画が山ほどある

やってみると、きっとエラーがたくさん出ます。エラーだらけになるまでやってみることが重要です。いやなら、やめたほうがいいですよー。
なぜやってみた方がいいかというと、面接でこう言えるからです。
「実際にプログラミングをやってみました。エラーが大量に出て最初は大変でした。でも、エラーメッセージを調べて一つひとつ解決していくプロセスに、大変さと同時にやりがいを感じました。この感覚は、自分にとって初めての経験でした。」
「大変だけどやりがいがある」この感覚を正直に話せることが、面接官に響きます。「楽しかったです!」という優等生な答えより、リアルな体験談の方がずっと信頼されます。
ステップ5:ITパスポートの取得に向けた行動を示す
ITパスポートは、ITの基礎知識を網羅的に問う国家試験です。未経験からIT業界を目指す就活生にとって、「勉強している・取得を目指している」という事実それ自体が大きなアピールポイントになります。
面接では、こう話すと効果的です。
「現在はITパスポートの勉強をしています。参考書を購入し、○月の試験での取得を目指しています。試験勉強を通じて、IT業界の仕組みやセキュリティ、プロジェクトマネジメントの基礎を体系的に学んでいます。」
ここで大事なのは「○月取得予定」という具体的な目標を言えることです。参考書を買った、という具体的な行動の事実も加えると、言葉の重みが増します。
勉強中の状態でも、それを正直に話すことで「行動力がある人」という印象を与えられます。
志望動機を文章にまとめる|具体的な構成パターン
ここまで整理してきた素材を使って、志望動機の文章を作ってみましょう。

以下の構成で組み立てると、説得力のある志望動機になります。
推奨構成:4段落パターン
第1段落:頼まれてきたことと、そこから得た気づき 「大学のアルバイトで〇〇を繰り返し頼まれてきました。自分では当たり前だと思っていましたが、(具体的な結果)という形で成果が出たとき、自分には〇〇という力があるかもしれないと初めて気づきました。」
第2段落:IT業界との親和性の発見 「この経験から、自分の強みが最大限に活かせる業界を探す中でIT業界に行き着きました。IT業界では〇〇という場面で、自分の〇〇という強みが直接活きると感じたからです。」
第3段落:プログラミング体験の正直な報告 「実際にプログラミングを体験してみました。エラーが大量に出て苦労しましたが、一つひとつ解決していく過程に大変さとやりがいの両方を感じました。この感覚が、IT業界で働くことへの確信につながっています。」
第4段落:現在の取り組みと今後の展望 「現在はITパスポートの取得に向けて勉強中です。○月に試験を受ける予定で、IT全般の基礎知識を体系的に身につけています。御社では〇〇という分野で、自分の強みを活かしながら貢献していきたいと考えています。」
この構成で書いた志望動機は、「あなたにしか書けない志望動機」になります。テンプレートからは生まれない、本物のストーリーです。
面接質問対策|「突っ込まれる」ことを意図的に設計する
自己分析と志望動機が固まったら、次は面接本番の質問対策です。

ここで多くの就活生がやりがちな間違いがあります。それは「全部話そうとすること」です!
自分の強みも、バイト経験も、プログラミング体験も、ITパスポートの勉強も、全部先に話してしまう。これをやると、面接官が質問する余地がなくなります。面接が一方的なプレゼンになってしまい、会話が生まれません。
「情報を少なめに話す」ことが面接を制するコツ
私が面接を受けたときに実践していた方法が、これです。

最初はあえて情報を少なめに話す。面接官が突っ込んでくるよう「伏線」を張っておく。
具体的にはこういうことです。例えば「強みを教えてください」と聞かれたとします。
NG例(情報過多): 「私の強みは情報を整理して分かりやすく伝える力です。アルバイトで新人研修を任されたときにマニュアルを改訂し、その結果研修時間が3割短縮できました。この経験からIT業界との親和性を感じ、プログラミングも始め、現在ITパスポートの勉強もしています。」
OK例(情報を絞って伏線を張る): 「私の強みは情報を整理して分かりやすく伝える力です。アルバイトでこの力を活かした経験があり、そこで思いがけない結果が出たことが、IT業界を目指すきっかけになりました。」
OK例では「思いがけない結果」「きっかけ」という言葉が面接官の興味を引きます。面接官は自然と「どんな結果だったんですか?」「どういうきっかけで?」と突っ込んでくる。

この「突っ込まれる → 詳しく話す → 面接官が納得する」という流れこそが、面接を会話にする鍵です。
「突っ込みたくなる」言葉を意図的に使う
OK例の中で使った「思いがけない結果」「きっかけになった」という言葉は、意図的に選んだものです。聞いた側が「それはどういうこと?」と続きを聞きたくなる言葉です。

こういった「引きのある言葉」を意識的に最初の答えに組み込んでおくと、面接官が自然に質問してくれます!
他にも使えるフレーズをいくつか挙げます。
- 「そのとき初めて気づいたことがあって…」(面接官:何に気づいたの?)
- 「最初は全く予想していなかった展開になりまして…」(面接官:どんな展開?)
- 「周りの反応が、自分の予想と違っていて…」(面接官:どう違ったの?)
- 「一度失敗したんですが、そこから学んだことがあって…」(面接官:どう学んだの?)
重要なのは、これは「焦らす」テクニックではないということです。あなたが本当に話したいことを、最も伝わりやすい順番で話すための設計です。
3つの主張を事前にまとめておく
面接の前に、自分が絶対に伝えたいことを3つに絞ってまとめておきましょう。この3つは、先ほどの自己分析で絞り込んだ「人から頼まれてやってきたこと2〜3個」から導きます。
例えばこんなイメージです。
主張1:情報を整理・伝達する力
→ エピソード:新人研修のマニュアル改訂→研修時間3割短縮
主張2:細部への注意力と正確性
→ エピソード:友人のレポート校正を繰り返し頼まれ、指摘精度が高いと言われてきた
主張3:新しい環境への適応力
→ エピソード:プログラミングを始めてエラーだらけになったが、諦めずに継続している
この3つを手元にメモしておき、面接を通じてこの3つを全部話せるよう会話を誘導していきます。
逆質問を「最後の切り札」として使う
面接の最後に「何か質問はありますか?」と聞かれる逆質問の時間があります。
多くの就活生は、ここで「給与について聞くのはまずい?」「どんな質問がいい印象?」と悩みます。でも実は、逆質問にはもっと重要な使い方があります。
言いたいことが伝えられなかったとき、逆質問を活用する
面接の流れによっては、自分が話したかったエピソードや強みを引き出してもらえないことがあります。「突っ込んでくれなかった」「話題がそっちに行かなかった」というケースです。

そのときのために、逆質問をこう使ってください!
「質問ではないのですが、一点補足させてください。」
こう切り出してから、話せなかった強みのエピソードを話す。面接官のほとんどは、この使い方を快く受け入れてくれます。なぜなら面接官も「この人のことをもっとよく知りたい」と思っているからです。

実際に私が面接を受けたとき、この方法を使いました。面接の流れで話せなかった具体的な成果の話を、逆質問の場で補足したのです。結果として、その話が面接官の印象に最も残ったと後から聞きました。
逆質問の例文(未経験IT就活生向け)
本当に気になることを聞くのが一番ですが、参考までにいくつか挙げます。
- 「未経験入社の社員が、最初に苦労したと言っていたのはどのような点でしたか?」
- 「入社後、最初の半年間でどのようなスキルを身につけることを期待されますか?」
- 「チームの中で、私のような〇〇という強みを持つ人はどのような役割を担うことが多いですか?」
特に3つ目は、面接の中で話した自分の強みを逆質問の中でも引用しています。こうすることで「自分の強みをこの会社でどう活かすか考えている」という印象を与えられます。
IT業界の最新ニュースへの答え方|「自分の強み」に帰着させる
「最近のITトレンドについてどう思いますか?」「気になるITニュースはありますか?」こういった質問が面接でされることがあります。
未経験の就活生にとって、IT業界の専門的な話題は難しく感じるかもしれません。でも、この質問への答え方には一つの原則があります。

「自分の強みに帰着する話題を選ぶ」これだけです。
ニュースの選び方
日経クロステック、ITmedia、TechCrunch Japanあたりを毎日5分でも眺める習慣をつけておきましょう。読んでいて「これ、自分の強みと関係あるな」と感じたニュースをいくつかストックしておきます。

例えばこんな対応ができます。私は頻度高く聞いている質問です。AIについても、当然触っている前提です。よろしいでしょうか?
質問:「最近のITトレンドで気になるものはありますか?」
「はい、生成AIを活用した業務効率化のニュースをよく追っています。特に、ドキュメント作成や情報整理の自動化に関する事例に注目しています。私自身、情報を整理して分かりやすく伝える力が強みだと考えているので、AIがその部分を補助するツールとしてどう進化していくか、とても興味があります。エンジニアとして将来的にこうしたツールの開発に関わりたいという気持ちもあります。」
これは「生成AIのニュース」を話しているようで、実は「自分の強み(情報整理・伝達)」「IT業界への関心」「将来のビジョン」を同時に伝えています。

上記だけだと薄いので、自分の「一次情報」を必ず混ぜてください!
全ての答えを「2〜3つの強み」に帰着させる
ここまで読んでいただいて、気づいたことがあるでしょうか。
- 自己PR → 2〜3つの強みから話す
- 志望動機 → 2〜3つの強みとIT業界の親和性
- 面接の突っ込み → 2〜3つの強みのエピソードを詳述
- ITニュース → 2〜3つの強みに関連するトピックを選ぶ
- 逆質問 → 2〜3つの強みを補足するか、それに関連する質問をする
全部、最初に絞り込んだ「人から頼まれてやってきた2〜3つのこと」に帰着しています。

これが、面接を一貫性のある会話にする方法です。
面接官の頭に「この人はこれが強みだ」とクリアに残るためには、軸がぶれてはいけません。色々なことを話した結果、「結局何が強みなの?」となってしまうのが最も避けたいパターンです。2〜3つの核心に全部の話を紐付ける。これだけで面接の印象は劇的に変わります。
面接当日の心構え|「会話を楽しむ」という最強の状態
準備を重ねてきた話を一度置いて、面接当日の心構えについて話します。
どれだけ準備しても、当日緊張するのは当然です。でも、緊張を「ゼロにしよう」とするのは無理です。それより「緊張していても話せる状態」を作ることが大事です。
暗記より「理解」で準備する
志望動機や自己PRを一字一句暗記しようとすると、本番で一文字でも飛んだときにパニックになります。代わりに、「この質問が来たら、このエピソードを話す」という対応表を作るイメージで準備してください。

台本を覚えるのではなく、引き出しを用意する。そのほうが、予想外の質問が来ても慌てずに対応できます!
面接官の言葉をよく聞く
緊張すると、面接官が話している間も頭の中で「次に何を言おう」と考えてしまいます。これをやると、相手の言葉が半分しか入ってきません。
意識して、面接官の言葉を最後まで聞き切る。聞き終わってから2〜3秒考えて答える。このリズムが、自然な会話の速度です。沈黙を怖れる必要はありません。

面接官は即レスを求めてませんよー!「ちょっと考える時間をいただいてよろしいでしょうか?」と断って、考えてから話してください。
リラックスするための簡単なコツ

面接の直前、待合室でできることを一つ。
「この面接官も、緊張しているかもしれない」と思ってみてください。
最初にも言いましたが、面接官も人間です。うまく引き出せるか、公平に評価できるか、時間を守れるか、色々考えています。
あなたが会場に入ったとき、面接官の目線を「審判の目」ではなく「同じ場に立っている人の目」として見てみてください。ほんの少しだけ、気持ちが楽になるはずです。

緊張というか、「次の候補者の良いところを引き出せるだろうか?」が結構心配なんです。タイムキープしつつなので、大変です!
未経験IT就活で「強み」を証明する具体的な準備リスト
最後に、面接までにやっておくべきことを整理します。
自己分析・志望動機の準備
- 人から褒められたこと・頼まれたことをリスト化する(20個以上)
- そこから「得意とは思っていないが頼まれてきたこと」を2〜3個に絞る
- 絞り込んだ強みを裏付ける具体的なエピソードを1つずつ用意する
- エピソードを「やる前→やったこと→結果」の形で整理する
- IT業界との親和性を説明する言葉を作る(強み別に)
- 志望動機を4段落パターンで書き出す
面接質問への準備
- 伝えたい主張3つをまとめておく
- 各主張について「少なめ版」の答えを用意する
- 突っ込まれたときに話す「詳細版」も準備しておく
- 逆質問を3つ用意する(うち1つは「強みの補足」として使う準備)
- ITニュースを毎日5分読む習慣をつける
- 自分の強みに関連するITニュースを2〜3本ストックしておく
IT業界への準備
- プログラミングをエラーが出るまでやってみる
- ITパスポートの参考書を購入し、試験日を申し込む
- ITパスポートの出題範囲(ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系)の概要を把握する
まとめ|面接の「軸」は最初の自己分析にある

長くなりましたが、この記事で伝えたかったことは一つです。
「人から頼まれてやってきた2〜3のこと」が、あなたの面接の全ての軸になる。
自己PRも、志望動機も、突っ込まれたときの答えも、ITニュースへの答えも、逆質問も、全部その2〜3個に帰着します。面接は情報量の勝負ではありません。「この人はこれが強みだ」と面接官の頭に一本の線が通ることが、採用につながります。
準備をしたら、あとは面接官との会話を楽しむ余裕を持ってください。あなたのことを知ろうとしてくれている人と、自分の話をする時間です。緊張は、それだけ真剣に取り組んでいる証拠です。

27卒・28卒の皆さんの就活が、うまくいくことを心から願っています。


