
未経験からITエンジニアになれるのか。
これは、IT業界を目指す学生から非常によく聞かれる質問です。
- プログラミング経験がない
- ITの知識がほとんどない
- 文系出身でも大丈夫なのか
こうした不安を感じている人は多いと思います。
結論から言うと、未経験からITエンジニアになることは十分可能です。
実際、日本のIT業界では多くの企業が未経験者を採用しています。
若手エンジニアは慢性的に不足しており、未経験採用は珍しいものではありません。
しかし、ここで一つ大事なことがあります。
未経験でも採用される人と、そうでない人がいます。
その違いは、プログラミングスキルではありません。
企業が見ているのは、もっと別のポイントです。
また最近では、
「AIがコードを書く時代になる」
「エンジニアの仕事はなくなる」
といった話もよく聞かれるようになりました。
しかし実際には、AIの登場によってエンジニアの役割はなくなるのではなく変化しています。
この記事では、IT企業の採用に関わる人事の視点から、
- IT業界の仕組み
- SESとは何か
- 未経験IT企業の見分け方
- 未経験ITで受かる人の特徴
- IT面接でよく聞かれる質問
- 志望動機の作り方
- AI時代に必要なエンジニアの力
について、本音ベースで解説します。
未経験からIT業界を目指す学生は、ぜひ最後まで読んでください!
第1章:なぜ、多くの人がIT業界を志望するのか
ここ数年、就職活動においてIT業界を志望する学生は急激に増えています。
特に「未経験からエンジニアになりたい」という声は、以前と比べて明らかに多くなりました。
就職サイトを見ても、IT企業の募集は常に多く掲載されています。
またSNSや動画サイトでも、
- 未経験からエンジニアになれる
- IT業界は将来性がある
- 手に職がつく
- 年収が上がる
といった情報を目にする機会が増えました。
こうした情報をきっかけに、IT業界に興味を持つ人が増えているのは自然な流れと言えるでしょう。
実際、日本社会全体を見ても、IT人材の需要は確実に高まっています。
企業の業務は、ほとんどがシステムによって支えられています。
たとえば
- ネットショッピング
- 銀行のオンラインサービス
- 電車の運行管理
- スマートフォンのアプリ
- 企業の顧客管理システム
こうしたものはすべて、ITエンジニアが開発・運用しているシステムです。
つまり、ITエンジニアは社会のインフラを支える職業とも言える存在なのです。
IT人材は本当に不足しているのか
IT業界が注目される理由のひとつに、「IT人材不足」があります。
経済産業省の試算でも、将来的に多くのIT人材が不足すると言われています。
企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)が進む中で、ITの力を使って業務を改善したい企業は増え続けているからです。
しかし、ここで一つ重要なポイントがあります。
それは、
「IT人材が不足している=誰でもエンジニアになれる」
という意味ではない
ということです。
確かにエンジニアの需要は高いです。
しかし企業が求めているのは、
「成長できるエンジニア」
です。
ただプログラムを書く人ではなく、
こうした人材が求められています。
そのため、未経験であっても採用される可能性はありますが、
「なんとなくITが良さそう」という理由だけでは、面接で評価されることは難しいのが現実です。
未経験からエンジニアを目指す人が増えた理由
では、なぜここまで未経験からIT業界を目指す人が増えたのでしょうか。
理由はいくつかあります。
まず一つは、学習環境が整ったことです。
以前はプログラミングを学ぶためには、
- 専門学校
- 大学の情報系学部
- 高価な教材
などが必要でした。
しかし現在では、
- 無料のプログラミング学習サイト
- YouTubeの解説動画
- オンラインスクール
- AIによる学習サポート
など、個人でも学習できる環境が整っています。
また、IT企業側も未経験採用を行うケースが増えています。
これはIT業界の構造にも関係しています。
エンジニアという職種は、実務を通して成長する部分が非常に大きい仕事です。
そのため企業側としても、ポテンシャルのある人材を採用し、育成していくという考え方が広がっています。
しかし、面接では同じ志望動機が並ぶ
ただし、面接を担当している立場から言うと、ここで一つ気になることがあります。
それは、
志望動機が非常に似ている
ということです。
例えば、面接でよく聞く志望理由は次のようなものです。
「IT業界は将来性があると思ったからです。」
「これからは成長産業であるITの時代だと思い志望しました。」
「社会貢献をしたくて、ITを志望しています。」
もちろん、これらの理由が間違っているわけではありません。
実際、IT業界は成長している分野ですし、専門性を身につけられる仕事でもあります。
しかし、問題は
「なぜあなたがIT業界を志望したのか」
が見えないことです。
面接官は、その人の考え方を知りたいと思っています。
例えば、
こうした部分が見えてくると、その志望理由は一気に説得力を持ちます。
逆に言えば、そこが語られていない志望動機は、どうしても表面的に見えてしまうのです。
IT業界を志望するなら考えてほしいこと
もしあなたがIT業界を志望しているなら、ぜひ一度考えてみてほしいことがあります。
それは、
「ITは何をする仕事なのか」
ということです。
多くの人は、ITエンジニアというと「プログラムを書く仕事」というイメージを持っています。
もちろん、プログラミングは重要な仕事の一部です。
しかし実際の現場では、エンジニアの仕事はそれだけではありません。
むしろ、
- 課題を整理する
- システムを設計する
- 利用者のニーズを理解する
こうした部分が、非常に重要になります。
そして、この考え方は、これからのIT業界においてさらに重要になっていくと言われています。
なぜなら、AIの進化によって、コードを書く作業そのものは徐々に自動化されていく可能性があるからです。
では、AI時代にエンジニアは必要なくなるのでしょうか。
答えは「いいえ」です。
むしろこれからは、
「何を作るべきかを考えられるエンジニア」
の価値がさらに高くなると言われています。
この点については、次の章で詳しく解説していきます。
第2章:未経験IT志望者の志望動機が弱くなってしまう理由
面接官が感じている本音
IT業界を志望する学生は年々増えています。
しかし、面接をしていると感じることがあります。
それは
「志望動機が似すぎている」
ということです。
多くの学生が、ほとんど同じような志望理由を話します。
例えば、次のようなものです。
「IT業界は将来性があると考えたため志望しました。」
「これからの社会においてITは重要だと考えています。」
「専門スキルを身につけたいと思いました。」
これらは、確かに間違っているわけではありません。
むしろ多くの人が感じていることだと思います。
しかし、面接官の立場からすると、こう感じてしまうのです。
「それは、あなたでなくても言えるのでは?」
という疑問です。
志望動機とは、本来その人の価値観や経験が表れる部分です。
そこに個性が見えないと、どうしても印象に残りにくくなります。
志望動機が弱くなる本当の原因
では、なぜ志望動機が弱くなってしまうのでしょうか。
その理由はとてもシンプルです。
「ITを仕事として理解する前に志望してしまうから」
です。
多くの学生は、
- ITは将来性がある
- エンジニアは専門職
- 技術が身につく
といったイメージから志望します。
しかし、その段階ではまだ
「ITの仕事の中身」
までは理解できていないことが多いのです。
その結果、志望動機もどうしても抽象的になってしまいます。
面接官が知りたいのは「興味のきっかけ」
面接官が知りたいのは、
「なぜITに興味を持ったのか」
という部分です。
例えば、次のような話があると、志望動機はぐっと具体的になります。
- アルバイトで業務の非効率を感じた
- スマホアプリの仕組みに興味を持った
- 便利なサービスに感動した
- 日常の不便を改善したいと思った
こうした原体験は、小さなもので構いません。
重要なのは、
「ITと自分の体験が結びついていること」
です。
例えば、次のような志望理由は非常に自然です。
例:アルバイト経験からITに興味を持ったケース
飲食店でアルバイトをしていた際、注文管理が紙で行われており、忙しい時間帯には注文ミスが頻繁に発生していました。
そのとき、タブレット注文システムを導入している店舗を見て、ITによって業務の効率が大きく改善されることに興味を持ちました。
この経験から、ITを通じて業務の課題を解決する仕事に携わりたいと考えるようになりました。
このように、
体験 → 気づき → 興味
という流れがあると、志望動機は非常に説得力を持ちます。
面接では、さらに深堀されるので、システムの仕組みや、自分ならさらにこうした方がいいと考えた、のようなエピソードも必要となります。
「ITが好き」だけでは足りない理由
もう一つ、よくある志望理由があります。
それは
「ITが好きだから」
というものです。
もちろん、興味があることは大切です。
しかし、ここにも一つ問題があります。
それは、
「ITが好き」と「ITの仕事が向いている」は別
ということです。
例えば、
- スマホアプリが好き
- パソコンを触るのが好き
- ゲームが好き
こうした理由だけでは、エンジニアの仕事に対する理解はまだ浅いと言えます。
ITエンジニアの仕事は、実際にはかなり地道です。
例えば、
- 仕様書を読む
- エラーの原因を調べる
- 不具合を修正する
- 長時間考える
こうした作業の積み重ねが多い仕事です。
そのため、
「問題を解決することが好きか」
という点が、非常に重要になります。
IT業界で評価される人の共通点
多くのエンジニアを見てきて感じるのは、
優秀なエンジニアには共通点がある
ということです。
それは
「仕組みに興味を持つ人」
です。
例えば、
- なぜこのアプリはこんなに便利なのか
- なぜこの作業はこんなに時間がかかるのか
- どうすればもっと効率化できるのか
こうしたことを自然に考える人は、ITの仕事と非常に相性が良い傾向があります。
ITとは、簡単に言えば
「仕組みを作る仕事」
だからです。
IT志望理由は日常から作れる
実は、IT業界の志望理由は、特別な経験がなくても作ることができます。
例えば、日常生活の中でもITはあらゆる場所に存在しています。
- ネットショッピング
- スマホ決済
- ポイントシステム
- 配達アプリ
- 予約システム
こうしたサービスを使う中で、
「なぜ便利なのか」
を考えてみるだけでも、ITへの興味は深まります。
例えば、多くの人が利用しているポイントサービスもそうです。
買い物をするたびにポイントが貯まり、別のサービスでも使える。
こうした仕組みは、実は非常に複雑なシステムによって成り立っています。
もしそこで
「どうやってこの仕組みは動いているのだろう」
と思えたなら、それは立派なITへの興味のきっかけです。
志望動機は「小さな気づき」から始まる
面接で評価される志望動機は、必ずしも特別な経験から生まれるわけではありません。
むしろ、
日常の小さな気づき
から生まれることが多いです。
例えば、
- アプリの便利さに驚いた
- システムで仕事が効率化された
- 不便な仕組みを改善したいと思った
こうした経験は、誰にでもあるものです。
重要なのは、
その体験をどう考えたか
です。
そして、その考え方こそが、その人の素質を表します。
しかし、ここでさらに大きな変化が起きています。
それが
AIの登場です。
最近では、AIがプログラムを書くこともできるようになりました。
そのため、
「これからエンジニアは必要なくなるのではないか」
という声もあります。
しかし実際には、IT業界では逆のことが言われています。
AIが発達するほど、
エンジニアに求められる力はむしろ変わっていく
と言われているのです。
この点について、次の章で詳しく解説します。
第3章:IT業界に向いている人の特徴
日常の中でわかるエンジニア適性
「ITエンジニアに向いている人はどんな人ですか?」
これは面接でも非常によく聞かれる質問です。
プログラミングが得意な人でしょうか?
数学ができる人でしょうか?
実は、必ずしもそうとは限りません。
もちろん論理的思考力は重要ですが、実際の現場で活躍しているエンジニアを見ると、もう少し別の特徴があります。
それは
「日常の仕組みに興味を持つ人」
です。
ITエンジニアの仕事は、簡単に言えば
仕組みを作る仕事
です。
そのため、普段から
「なぜこの仕組みはこうなっているのだろう?」
と考える人は、ITの仕事と相性が良い傾向があります。
不便に気づく人はエンジニア向き
IT業界に向いている人の特徴の一つは、
不便に気づく力です。
例えば、日常生活の中でもこんな経験はないでしょうか。
- この作業、毎回同じことをやっていて面倒だな
- もっと簡単な方法がありそう
- なぜこの手続きはこんなに時間がかかるのだろう
こうしたことに自然と気づく人は、
改善思考を持っている可能性が高いです。
エンジニアの仕事は、まさにこの
「不便を仕組みで解決する」
というものだからです。
例えば、
- 注文をタブレット化する
- 予約をオンライン化する
- 手作業をシステム化する
といった仕組みは、すべて
「もっと便利にできないか」
という発想から生まれています。
仕組みを見るクセがある人
エンジニアの適性として、もう一つ重要なのが
仕組みを見るクセです。
例えば、普段使っているサービスでも、次のような疑問を持ったことはないでしょうか。
- なぜこのアプリはこんなに使いやすいのか
- なぜ注文してすぐに商品が届くのか
- なぜポイントが自動で貯まるのか
こうしたサービスの裏側には、必ずシステムがあります。
例えば、ポイントサービス一つとっても、実際には次のような仕組みがあります。
- 購入履歴のデータ管理
- ポイント付与ルール
- 会員情報管理
- 決済システム連携
私たちが普段何気なく使っているサービスも、実は非常に複雑なシステムによって動いています。
もしそこで
「どうやって動いているんだろう?」
と感じたことがあるなら、それはITへの素質の一つです。
問題解決が好きな人
エンジニアの仕事は、問題解決の連続です。
例えば、プログラムを書くと必ずと言っていいほどエラーが発生します。
そのときに必要になるのが、
原因を調べる力です。
例えば
- エラーの内容を読む
- 原因を推測する
- 仮説を立てる
- 修正する
という作業を繰り返します。
一見すると地味な作業ですが、この
「原因を突き止めるプロセス」
が好きな人は、エンジニアの仕事を楽しめる可能性が高いです。
逆に言うと、
- すぐ答えを知りたい
- 調べるのが苦手
- 試行錯誤が嫌い
という人にとっては、少しつらい仕事かもしれません。
コツコツ続けられる人
エンジニアにとって非常に重要なのが
継続力です。
IT技術は日々進化しています。
そのため、エンジニアは常に新しい技術を学び続ける必要があります。
例えば
- 新しい言語
- 新しいフレームワーク
- 新しいツール
などです。
そのため、IT企業の面接ではよく
「継続して努力した経験」
が聞かれます。
例えば
- 部活動
- 資格勉強
- アルバイト
- 趣味
など、長く続けた経験がある人は評価されやすい傾向があります。
ITの知識がなくても問題ない
ここまで読むと、
「やはりITの知識が必要なのでは?」
と思うかもしれません。
しかし、未経験採用の場合、企業が見ているのは
知識よりも素質です。
なぜなら、知識は入社後に学べるからです。
実際、多くのIT企業では研修制度があります。
- プログラミング研修
- 技術研修
- OJT
などを通じて、未経験者でもスキルを身につけることができます。
そのため、面接で重要になるのは
「この人はエンジニアとして成長できそうか」
という点です。
未経験ITで評価される学生の共通点
多くのIT企業の面接を見てきて感じるのは、評価される学生には共通点があるということです。
それは
「自分で動いている人」
です。
例えば
- Progateで学習している
- ITパスポートを勉強している
- 技術記事を読んでいる
- プログラミングを触ってみた
こうした経験は、小さなものでも評価されます。
なぜなら、興味 → 行動という流れがあるからです。
この行動力は、エンジニアとして成長するうえで非常に重要です。
エンジニアの適性は「特別なもの」ではない
ここまで読むと、
「自分は向いているのだろうか」
と考える人もいるかもしれません。
しかし、実際にはエンジニアの適性は
特別なものではありません。
むしろ、
- ちょっと気になる
- 少し調べてみる
- 試してみる
という小さな好奇心から始まることが多いです。
そして、その好奇心をきっかけに
学び続けられるか
が重要になります。
しかし、ここで一つ気になる話があります。
最近、IT業界ではよくこんなことが言われています。
「AIがプログラムを書く時代になる」
実際、AIはすでにコードを書くことができます。
そのため、
「エンジニアは将来なくなるのでは?」
と不安に感じる人もいるかもしれません。
ですが、IT業界の多くのエンジニアは、むしろ逆のことを言っています。
AIが発展するほど、
エンジニアに求められる力は変わっていく
と言われているのです。
では、これからのエンジニアには何が求められるのでしょうか。
次の章では、
AI時代のエンジニアの役割
について解説します。
ここは、未経験IT志望者にとって非常に重要なテーマです。
第4章:AI時代でもエンジニアが必要な理由
コーディングより重要になる力
近年、IT業界でよく言われている言葉があります。
「AIがコードを書く時代」
実際、AIはすでにプログラムを書くことができます。
例えば、AIに
「ログイン機能を作って」
と指示すると、数秒でコードを生成することもあります。
この状況を見て、
「将来エンジニアは不要になるのでは?」
と不安に思う学生も多いと思います。
しかし、IT業界の多くのエンジニアは、むしろ逆のことを言っています。
それは
AIが発展するほど、エンジニアの価値はむしろ上がる
という考え方です。
なぜそのように言われているのでしょうか。
AIはコードを書くが、問題は定義できない
AIは非常に優秀です。
プログラムを書くこともできますし、エラーを修正することもできます。
しかし、AIにはまだ難しいことがあります。
それは
「何を作るべきかを決めること」
です。
例えば企業が
「顧客管理システムを作りたい」
と考えたとします。
ここで必要になるのは、
・どんな機能が必要か
・どんな画面が必要か
・どんなデータを管理するか
・誰が使うのか
といったことを整理することです。
これは要件定義と呼ばれる工程です。
そして、この要件定義はAIよりも人間の仕事と言われています。
なぜなら、そこには人の理解が必要だからです。
エンジニアの仕事は「コードを書くこと」ではない
学生の多くは、
エンジニア=プログラミング
と思っています。
しかし、実際のIT開発では、
プログラミングは一部の工程にすぎません。
システム開発は、一般的に次の流れで進みます。
1 要件定義
2 設計
3 開発
4 テスト
5 運用
この中で、プログラミングは3番の開発工程です。
つまり、
エンジニアの仕事のほんの一部
なのです。
実際の現場では、
- どんなシステムを作るか
- どう設計するか
- どう運用するか
といったことのほうが重要になるケースも多いです。
AI時代に価値が高まるスキル
AIが普及すると、単純なコーディング作業は確実に減っていきます。
しかし、その代わりに重要になるスキルがあります。
それは次の3つです。
① 問題を整理する力
企業の課題は、必ずしも明確とは限りません。
例えば、
「業務を効率化したい」
という相談があったとします。
このときエンジニアは、
・どの業務が大変なのか
・なぜ時間がかかるのか
・どこをシステム化するのか
を整理する必要があります。
つまり、
問題の構造を理解する力
が重要になります。
② システムを設計する力
システムは、いきなり作れるわけではありません。
まず設計が必要です。
例えば
・どんな画面にするか
・どんなデータを扱うか
・どんな処理を行うか
といったことを決めます。
この設計が悪いと、システムはうまく動きません。
そのため、設計できるエンジニアは、今後さらに価値が高まると言われています。
③ 人とコミュニケーションする力
エンジニアは、パソコンに向かって黙々と作業する仕事だと思われがちです。
しかし実際には、
コミュニケーションが非常に多い仕事です。
例えば
- 顧客との打ち合わせ
- チーム内の相談
- 仕様の確認
などです。
IT開発はチームで進める仕事なので、
人と協力できる力が非常に重要になります。
AIはエンジニアの「道具」になる
AIの登場によって、
エンジニアの仕事はなくなるのではなく、
変化していくと考えられています。
例えば、これからのエンジニアは
- AIにコードを書かせる
- AIにテストを作らせる
- AIに調査をさせる
といった形で、
AIを使いこなす仕事になっていきます。
つまり、AIはエンジニアの代わりではなく、
エンジニアの道具になる可能性が高いのです。
未経験エンジニアにとってはむしろチャンス
AIの発展は、未経験エンジニアにとってむしろチャンスとも言われています。
なぜなら、
学習のハードルが下がるからです。
例えば、以前は
- エラーの原因がわからない
- 何時間も調べる
ということがよくありました。
しかし今は、AIに質問するとすぐにヒントが得られることも多いです。
つまり、独学でも学びやすい環境になっています。
重要なのは「考える力」
AI時代にエンジニアとして活躍するために最も重要なのは、
考える力です。
例えば、
- なぜこのシステムが必要なのか
- この問題の原因は何か
- どうすればもっと良くなるか
こうした問いを考える力は、AIにはまだ難しい部分です。
だからこそ、問題を理解し、解決する人材は今後も必要とされます。
IT業界はこれからも成長する
ITはすでに社会のインフラになっています。
例えば
- 銀行
- 物流
- 医療
- 教育
- 小売
ほとんどの業界がITによって支えられています。
さらに
- AI
- クラウド
- データ分析
といった技術の発展により、ITの重要性はさらに高まっています。
そのため、ITエンジニアの需要は今後も長期的に続くと考えられています。
AI時代に必要なエンジニアとは
まとめると、AI時代に求められるエンジニアはコードを書く人ではなく、
問題を解決する人です。
つまり
- 問題を整理する
- 仕組みを設計する
- チームで開発する
といった力が重要になります。
そして、この力は今から意識して身につけることができます。
未経験からITを目指す学生にとって、これは非常に重要な視点です。
しかし、IT業界を目指す学生がもう一つ必ず知っておくべきことがあります。
それはIT企業の見分け方です。
IT企業は数千社以上あり、
会社によって
- 働き方
- 技術環境
- 教育制度
が大きく違います。
特に未経験採用の場合、会社選びがキャリアに大きく影響します。
次の章では、人事の視点から未経験IT企業の見分け方を具体的に解説します。
第5章:未経験IT企業の見分け方
SES企業をどう見るべきか
未経験からITエンジニアを目指す学生にとって、
最も重要なのは会社選びです。
なぜなら、IT業界は会社によって
・働き方
・教育制度
・成長環境
・キャリア
が大きく違うからです。
特に未経験採用の場合、
最初の会社がキャリアの方向性を大きく決める
と言っても過言ではありません。
ここでは、人事の視点から未経験IT企業の見分け方を具体的に解説します。
まず理解すべき:SESは悪ではない
インターネットでIT業界を調べると、よく見かける言葉があります。
「SESはやめとけ」
この言葉だけを見ると、
SES=悪のように感じてしまうかもしれません。
しかし、これは少し極端な意見です。
実際には、SES企業にも良い会社とそうでない会社があります。
日本のIT業界ではSESは非常に一般的なビジネスモデルであり、多くのエンジニアがSES企業で働いています。
そのため重要なのはSESかどうかではなく、どんなSES企業かです。
SES企業のタイプ
SES企業は大きく分けると、次の3つに分類できます。
① エンジニア育成型SES
これは比較的良いタイプのSES企業です。
特徴は次の通りです。
・研修制度がある
・教育に力を入れている
・エンジニア同士の交流がある
・キャリア相談ができる
このような会社では、
未経験からでもエンジニアとして成長できる環境があります。
② 案件重視型SES
このタイプの企業は、案件を重視する会社です。
特徴としては
・案件が多い
・営業力が強い
・現場経験が積める
という点があります。
教育制度は弱いこともありますが、現場経験を積める環境ではあります。
③ 人売り型SES
これは注意が必要なタイプです。
特徴としては
・教育がない
・キャリア支援がない
・現場任せ
・エンジニア管理が弱い
こうした会社では、エンジニアがただ案件に入れられるだけという状況になることもあります。
未経験者の場合、この環境だと成長が難しい場合もあります。
良いIT企業の特徴
では、良いIT企業はどこを見れば分かるのでしょうか。
人事の視点から見るポイントは次の通りです。
① 研修制度が具体的に書かれている
企業のホームページを見ると、「研修制度あり」と書かれていることがあります。
しかし重要なのは、具体性です。
例えば
・何ヶ月の研修か
・どんな技術を学ぶのか
・研修担当は誰か
などが書かれている会社は、教育制度が整っている可能性が高いです。
② エンジニア社員が多い
IT企業の中には、営業が多く、エンジニアが少ない会社もあります。
しかし、エンジニアの成長を考えるならエンジニア比率は重要です。
目安としてはエンジニアが社員の7割以上の会社は比較的安心と言われることがあります。
③ 技術領域が明確
IT企業によって、得意分野は違います。
例えば
・Web開発
・インフラ
・クラウド
・データ分析
などです。
良い企業は、技術領域が比較的明確なことが多いです。
逆に
「なんでもやります」
という会社は、方向性が曖昧な場合もあります。
ホームページで見るべきポイント
企業研究では、ホームページの見方も重要です。
特に次のページは必ず見てください。
エンジニア紹介
社員紹介は非常に重要です。
ここを見ると
・どんなキャリアを歩んでいるか
・どんな技術を使っているか
が分かります。
もしエンジニア紹介が少ない場合、エンジニアが少ない会社の可能性もあります。
技術ブログ
IT企業の中には、技術ブログを書いている会社もあります。
これは、エンジニア文化がある会社の特徴です。
技術ブログが活発な会社は、比較的エンジニア重視の文化があります。
研修内容
未経験採用をしている会社では、研修内容が公開されていることがあります。
ここを見ることで、どんなスキルが身につくのかをイメージできます。
面接で確認すべき質問
企業研究だけでは分からないこともあります。
その場合は、面接で質問することも重要です。
例えば次のような質問です。
研修について
・研修は何ヶ月ありますか
・研修中はどんな内容を学びますか
・研修後はどのように現場に入りますか
キャリアについて
・未経験入社の社員はどんなキャリアを歩んでいますか
・3年後のエンジニア像はどのようになりますか
技術環境について
・どのような技術を扱う案件が多いですか
・チームでの開発が多いですか
未経験IT企業選びで大切なこと
企業選びで大切なのは、完璧な会社を探すことではありません。
IT企業はそれぞれ
・文化
・技術
・働き方
が違います。
そのため重要なのは自分に合う会社を見つけることです。
未経験エンジニアの最初の3年
未経験エンジニアにとって、最初の3年は非常に重要です。
この期間で
・基礎技術
・開発経験
・チーム経験
が積み上がります。
この経験が、その後のキャリアの土台になります。
そのため、会社選びは慎重に行うことが大切です。
未経験IT企業選びのまとめ
未経験IT企業を見るときは、次のポイントを確認しましょう。
・研修制度
・エンジニア比率
・技術領域
・社員紹介
・技術ブログ
・キャリア支援
これらを見ることで、企業の特徴がかなり分かります。
しかし、企業研究だけでは面接には受かりません。
未経験ITの面接では、企業が必ず確認するポイントがあります。
それは
「なぜITなのか」
という志望理由です。
ここが弱いと、面接に通過することは難しくなります。
次の章では、IT面接でよく聞かれる質問と評価される答え方を解説します。
第6章:IT面接でよく聞かれる質問と評価される答え方
未経験からITエンジニアを目指す学生の多くが不安に感じるのが
面接で何を聞かれるのか
という点です。
しかし、実は未経験ITの面接で聞かれる質問はある程度決まっています。
人事として数多くの面接をしてきましたが、
未経験ITの面接では、主に次の3つを確認しています。
・IT業界への理解
・エンジニア適性
・継続力
つまり、企業が見ているのは
「今できること」よりも「これから伸びる人かどうか」
です。
ここでは、IT面接でよく聞かれる質問と、その意図、評価される答え方を解説します。
質問①:なぜIT業界を志望していますか
これはほぼ確実に聞かれる質問です。
企業が知りたいのは
「IT業界を理解しているか」
という点です。
よくある弱い回答は次のようなものです。
・将来性があるから
・手に職がつくから
・リモートワークができるから
これらは間違いではありません。
しかし、この回答だけでは誰でも言える志望理由になってしまいます。
評価される回答は
・具体的な体験
・ITへの興味
・エンジニアという仕事の理解
が含まれているものです。
例えば次のような流れです。
「アルバイト先で予約管理システムを使う機会があり、ITによって業務が効率化されていることに興味を持ちました。調べる中で、ITは多くの企業の業務を支える重要な存在だと感じ、この分野に関わる仕事がしたいと思うようになりました。」
このように、
自分の体験 → ITへの興味
という流れを作ることが大切です。
質問②:なぜエンジニアになりたいのですか
これはIT業界とエンジニアの違いを理解しているかを見る質問です。
IT業界には
・営業
・コンサル
・マーケティング
・サポート
など、さまざまな職種があります。
その中でなぜエンジニアなのかを説明できることが重要です。
評価されるポイントは次の3つです。
・ものづくりへの興味
・技術への興味
・問題解決への興味
例えば次のような回答です。
「IT業界を調べる中で、システムを作るエンジニアの役割に興味を持ちました。プログラムを書くことでサービスや仕組みを作り、多くの人の役に立つ点に魅力を感じています。」
質問③:ITの勉強はしていますか
未経験採用では、この質問も非常に多いです。
企業が見ているのは本気度です。
未経験だからスキルがなくても問題ありません。
しかし、何もしていないのはマイナス評価になることがあります。
評価されやすい例は次のようなものです。
・Progate
・ドットインストール
・ITパスポート
・基本情報
・簡単なプログラム作成
重要なのは自分で動いていることです。
例えば次のような回答です。
「IT業界を志望してから、ProgateでHTMLやJavaScriptの基礎を学び始めました。まだ初歩的な内容ですが、少しずつ理解できるようになり、プログラミングの面白さを感じています。」
質問④:学生時代に頑張ったこと
これはIT業界に限らず、多くの企業で聞かれる質問です。
企業が見ているのは継続力です。
エンジニアは
・学び続ける仕事
・地道な作業
が多い職種です。
そのため何かを続けた経験は評価されます。
例えば
・部活で自主練を毎日行い、レギュラーを奪還した
・アルバイトを継続して行い、その経験からマニュアルを作成した
・資格勉強に毎日時間を費やした
などです。
質問⑤:チームでの経験はありますか
エンジニアは、チームで働く仕事です。
そのため、協調性やコミュニケーションも見られています。
例えば
・サークル活動
・アルバイト
・ゼミ
などの経験が使えます。
その経験を伝える際は、必ず下記も伝えてください。
・どのくらいの規模間の中で
・どういう役割で
・自身は何を提案し、貢献したのか
IT面接でよくあるNG回答
ここで、面接で落ちやすい回答も紹介します。
NG質問①:志望理由が抽象的
例えば「ITは将来性があるからです」だけでは弱いです。
企業はなぜITなのかを知りたいからです。
NG②:楽そうという理由
例えば
・リモートワークができそう
・働き方が自由そう
このような理由だけだと、仕事理解が浅いと判断されることがあります。
NG③:勉強していない
未経験でも問題ありませんが、
完全に何もしていない場合は本気度が疑われることがあります。
業界を目指すのであれば何らかの勉強はしてくるよね、と思っています。
IT面接の本当の評価ポイント
未経験採用の面接では、実は次のポイントを見ています。
① 継続力
エンジニアは長く学び続ける仕事です。
そのため、何かを続けた経験が評価されます。
② 論理的に話せるか
エンジニアは論理的思考が重要です。
面接でも
・話の順序
・理由
・結論
などが見られています。
③ 素直さ
IT業界では、素直に学べる人が成長しやすいです。
未経験の場合、「教わる姿勢」も評価ポイントになります。
面接準備のポイント
IT面接の準備では、次の3つを整理しておくとよいです。
・なぜIT業界
・なぜエンジニア
・自分の強み
この3つを自分の言葉で話せるようにすることが大切です。
志望動機はどう作ればいいのか
多くの学生が悩むのが志望動機の作り方です。
実は、志望動機には作りやすい構造があります。
それは
1 IT業界
2 エンジニア
3 企業
という順番です。
この順番で話すと、非常に分かりやすい志望動機になります。
次の章では、
未経験ITの志望動機の作り方
を、具体例付きで詳しく解説します。
ここは
・志望動機テンプレ
・強い志望動機の例
・弱い志望動機
まで紹介します。
第7章 AI時代にIT人材に求められるもの
「コーディングはAIに置き換わる」と言われる時代に、なぜIT業界を目指すのか
ここまでの記事を読んで、「IT業界は魅力的だが、AIの進化によって将来性が不安ではないか」と感じた方もいるかもしれません。
実際、ここ数年でAIの進化は急激に進み、プログラミングの世界にも大きな影響を与えています。
例えば現在では、
- AIがコードを自動生成する
- エラーの原因を自動で特定する
- システムの設計案を提案する
といったことが、現実に行われるようになっています。
「コーディングはAIに置き換わる」という言葉も、決して誇張ではありません。
では、このような時代において、IT業界を志望する意味はなくなるのでしょうか。
結論から言えば、むしろIT人材の価値は今後さらに高まっていくと考えられています。
なぜなら、AIが進化するほど、人間にしかできない役割がより重要になるからです。
ここでは、AI時代にIT人材に求められる力について説明します。
AIが得意なこと
まず理解しておきたいのは、AIは万能ではないということです。
AIには得意な領域と苦手な領域があります。
AIが得意なことは、主に以下のようなものです。
①パターン処理
AIは膨大なデータを学習し、
そこからパターンを見つけることが得意です。
例えば
- コードの自動生成
- バグの検出
- ログ分析
といった作業は、AIが非常に得意とする分野です。
実際、GitHub Copilotなどのツールは、
開発者が書きたいコードを予測して提案することができます。
これまで人間が時間をかけて書いていたコードの多くは、
AIによって効率化されていくでしょう。
②大量処理
AIは、膨大な情報を高速で処理できます。
例えば
- 数百万行のログ解析
- セキュリティ検知
- システム監視
といった作業は、人間よりもAIの方が圧倒的に得意です。
そのため、単純作業としてのコーディングは、確実に減っていくと考えられています。
AIが苦手なこと
一方で、AIには苦手なこともあります。
そして、その領域こそがIT人材の価値が高まる分野です。
①問題の定義
AIは「与えられた問題を解くこと」は得意ですが、
そもそも何が問題なのかを定義することは苦手です。
例えば企業の現場では、
- 業務が非効率
- データが活用できていない
- システムが使いにくい
といった問題が存在します。
しかし、これらは単純なプログラムの問題ではありません。
- 業務フロー
- 人の動き
- 組織構造
など、様々な要素が絡み合っています。
つまりITエンジニアは、
「どこに問題があるのか」を見つける役割
を担っています。
これはAIが簡単に代替できるものではありません。
②人とコミュニケーションすること
ITの仕事は、実は
人とのコミュニケーションが非常に多い仕事です。
例えばシステム開発では、
- 顧客の要望を聞く
- 業務内容を理解する
- 要件を整理する
- チームで開発を進める
といったプロセスが必要です。
つまりITエンジニアは、
技術者であると同時に、課題解決のパートナーでもある
ということです。
AIはコードを書くことはできますが、
顧客の本当の課題を理解することは簡単ではありません。
③責任を持つこと
システムは、社会を支える重要なインフラです。
例えば、
- 銀行システム
- 交通システム
- 医療システム
- ECサイト
など、多くのサービスがITによって動いています。
これらのシステムには、
- セキュリティ
- 信頼性
- 安定性
が求められます。
最終的な責任を持つのはAIではなく、人間のエンジニアです。
そのため、IT人材の役割は今後もなくなることはありません。
これからのIT人材に必要な3つの力
AI時代において、IT人材に求められる力は大きく3つあります。
①課題発見力
最も重要なのは、「何を作るべきか」を考える力です。
AIはコードを書くことはできますが、何を作るべきかを判断することはできません。
例えば、
- 業務を効率化するシステム
- 顧客体験を改善するサービス
- データを活用した新しいビジネス
こうした発想は、人間の視点が必要です。
②設計力
システムは、ただコードを書けばよいわけではありません。
重要なのはどういう構造で作るかという設計です。
システム設計では、
- 処理の流れ
- データ構造
- セキュリティ
- 拡張性
などを考える必要があります。
AIは補助をすることはできますが、最終的な設計を決めるのは人間です。
③AIを使いこなす力
これからのIT人材にとって重要なのは、AIを使う側になることです。
AIは敵ではなく、強力なツールです。
例えば、
- AIにコードを書かせる
- AIにテストを作らせる
- AIにドキュメントを書かせる
こうした使い方ができるエンジニアは、生産性が何倍にも高まります。
つまり、AIに仕事を奪われるのではなくAIを使うエンジニアが強くなるということです。
IT業界はむしろチャンスが広がっている
AIの登場によって、「エンジニアの仕事がなくなる」という声もあります。
しかし実際には、ITの需要はむしろ増え続けています。
なぜなら、
AIを使うためにも
ITシステムが必要だからです。
例えば
- AIサービスの開発
- AIのシステム統合
- データ基盤の構築
- AI運用
など、新しい仕事が次々に生まれています。
つまり、AIが発展するほどIT人材の活躍の場も広がっていくのです。
未経験からIT業界を目指す意味
ここまで読んでいただいた通り、IT業界は今まさに大きな変化の時代にあります。
しかし、その変化は決して悲観的なものではありません。
むしろ、
- 新しい技術が生まれ
- 新しいサービスが生まれ
- 新しい仕事が生まれる
非常にダイナミックな業界です。
未経験からIT業界を目指すということは、
この変化の中心に立つこと
でもあります。
そして、ITの力によって社会の課題を解決できることは、
大きなやりがいの一つです。
第8章:IT業界を目指す人に伝えたいこと
未経験からでも、IT業界に挑戦する価値はある
ここまで、IT業界の仕事や将来性、未経験からのキャリアについて説明してきました。
この記事を読んでいる方の多くは、おそらく次のような気持ちを持っているのではないでしょうか。
- IT業界に興味はあるが、自分にできるのか不安
- プログラミング経験がない
- 理系ではない
- 周囲にITの仕事をしている人がいない
こうした不安を持つのは、決して特別なことではありません。
むしろ、IT業界に入る多くの人が、最初は同じような気持ちを抱えています。
実際、現在活躍しているエンジニアの中にも、
文系出身や未経験からスタートした人は少なくありません。
IT業界は、他の業界と比べても、学びながら成長できる環境が整っている業界です。
新しい技術が次々と登場するため、経験者であっても常に学び続ける必要があります。
つまり言い換えれば、誰もが「学び続ける立場」にいる業界なのです。
そのため、スタート地点の違いは、思っているほど大きな問題ではありません。
IT業界で活躍する人の共通点
では、IT業界で活躍している人には、どのような共通点があるのでしょうか。
意外に思われるかもしれませんが、
必ずしも「最初からプログラミングが得意だった人」ばかりではありません。
むしろ共通しているのは、次のような姿勢です。
好奇心を持って学び続けること
IT業界は、変化が非常に速い業界です。
例えば、
- 新しいプログラミング言語
- 新しい開発手法
- 新しいクラウドサービス
- AI技術の進化
など、数年前には存在しなかった技術が、今では当たり前のように使われています。
そのため、ITエンジニアにとって最も重要なのは、学び続ける姿勢です。
逆に言えば、最初からすべてを知っている必要はありません。
分からないことがあれば調べ、理解し、次に活かしていく。
その積み重ねが、エンジニアとしての成長につながっていきます。
課題を解決することが好きであること
ITの仕事の本質は、課題を解決することです。
システム開発では、日々さまざまな問題が発生します。
例えば、
- プログラムが思った通りに動かない
- システムの処理が遅い
- エラーの原因が分からない
こうした問題に対して、
「なぜだろう?」
「どうすれば解決できるだろう?」
と考え続けることが、エンジニアの仕事です。
そのため、パズルを解くように問題を考えることが好きな人は、
IT業界に向いていると言えるでしょう。
チームで仕事をする姿勢
ITの仕事は、個人で完結するものではありません。
多くの場合、
- プロジェクトマネージャー
- エンジニア
- デザイナー
- 営業
- 顧客
など、多くの人と協力しながらプロジェクトを進めていきます。
そのため、技術力だけでなく、
- コミュニケーション
- 協力する姿勢
- 相手の立場を理解する力
といった要素も非常に重要です。
IT業界というと「一人でパソコンに向かう仕事」というイメージを持たれることもありますが、
実際にはチームで成果を作る仕事なのです。
IT業界は社会を支える仕事
もう一つ、IT業界の魅力として伝えたいのは、社会とのつながりの強さです。
現在、私たちの生活はITなしでは成り立ちません。
例えば、
- 銀行のオンラインサービス
- ネットショッピング
- 交通機関のシステム
- 医療データの管理
- スマートフォンのアプリ
これらはすべて、ITによって支えられています。
つまりITエンジニアは、社会の基盤を作る仕事とも言えるのです。
自分が関わったシステムが、多くの人に使われる。
社会の仕組みを支えている。
そうした実感を持てることは、大きなやりがいにつながります。
IT業界を目指す人へのメッセージ
もし今、「IT業界に興味はあるが、自分にできるか不安」と感じているのであれば、まずは小さな一歩を踏み出してみてください。
例えば、
- IT業界について調べてみる
- プログラミングを少し触ってみる
- エンジニアの話を聞いてみる
そうした行動の中で、自分に合うかどうかが見えてくるはずです。
大切なのは、最初から完璧を目指すことではありません。
IT業界は、努力した分だけ成長できる業界です。
そして、技術が進化するほど、新しいチャンスも生まれています。
未経験であることは、決して不利ではありません。
むしろ新しい視点を持つことができるという意味では、
大きな強みになることもあります。
最後に
IT業界は、今も大きく成長を続けている分野です。
AI、クラウド、データ活用など、これからの社会を支える技術が次々と生まれています。
その中心にあるのが、ITという仕事です。
もしあなたが、
- 新しいことに挑戦したい
- 社会に役立つ仕事をしたい
- 自分の成長を実感できる仕事をしたい
そう思っているのであれば、IT業界は非常に魅力的な選択肢の一つになるでしょう。
この記事が、IT業界を目指すきっかけになれば幸いです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
IT業界は、未経験からでも挑戦できる数少ない業界の一つです。
しかし同時に、企業選びを間違えると
「思っていた仕事と違った」
「成長できない環境だった」
というミスマッチも起こりやすい業界でもあります。
この記事が、IT業界を目指す学生にとって
少しでも参考になれば幸いです。
今後このブログでは、
・IT就活のリアル
・未経験IT企業の見分け方
・IT面接の対策
・エンジニアキャリアの作り方
などを、人事の視点から解説していきます。
IT業界を目指している方は、ぜひ他の記事も読んでみてください。
