

IT業界への就職を目指している学生の皆さん、こんな悩みを抱えていませんか?
「GitHubにコードを上げたいけど、何を作ればいいかわからない」「ポートフォリオを作りたいけど、まだ実力が追いついていない気がする」「周りはみんなすごいものを作っているのに、自分は…」
実は、GitHubが空のまま内定をもらった未経験学生は数多くいます。採用担当者が本当に見ているのは「コードの量」ではなく、「学習への姿勢」と「成長の証跡」です。
この記事では、IT未経験の就活生が採用担当者に評価される”学習の見せ方”を3つのパターンに分けて徹底解説します。GitHubがほぼ空でも、今日から実践できる具体的な方法をお伝えしますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
なぜ「GitHubが空」でも選考を突破できるのか
採用担当者が未経験学生に本当に期待していること
多くの就活生が誤解していることがあります。それは「未経験なのだからスキルで勝負しなければならない」という思い込みです。
しかし、実際に採用担当者が未経験学生に期待しているのは、即戦力としてのスキルではなく、入社後に成長できるかどうかのポテンシャルです。
大手IT企業の採用担当者へのインタビューや就活支援の現場でよく聞かれる言葉があります。「未経験の学生に最初から高いスキルは求めていない。でも、自分で考えて動ける人かどうかは最初の面接でわかる」という声です。

つまり、採用担当者が見ているのは以下のような要素です。
- 自走力:誰かに言われなくても自分で学べるか
- 論理的思考:問題に対して筋道を立てて考えられるか
- コミュニケーション能力:学んだことを相手に伝えられるか
- 継続力:困難があっても諦めずに続けられるか
これらはGitHubのコミット数とは無関係です。だからこそ、GitHubが空であっても上記の要素を別の方法で示すことができれば、十分に評価されるのです。
IT企業が未経験採用を行う理由
そもそも、なぜIT企業は未経験者を採用するのでしょうか。その背景を理解することで、何をアピールすべきかが見えてきます。
理由①:IT人材の絶対的な不足
経済産業省の調査によると、2030年には最大79万人のIT人材が不足すると予測されています。これだけの人材不足が続いている以上、経験者だけで採用枠を埋めることは現実的に不可能です。企業は未経験者を自社で育成するしかない状況にあります。
理由②:新卒の柔軟性と学習意欲への期待
既存の知識や習慣がない新卒・未経験者は、自社の文化や技術スタックに染まりやすいというメリットがあります。「変な癖がついていない」「素直に吸収してくれる」という評価が、未経験採用の大きな理由の一つです。
理由③:長期的な戦力として育成できる
経験者を中途採用する場合、即戦力にはなりますが転職リスクも高い傾向があります。一方で新卒の未経験者は、会社への愛着を持って長く働いてくれることへの期待があります。
これらの背景を踏まえると、採用担当者に刺さるアピールは「今どれだけできるか」よりも「これからどれだけ伸びるか」を示すことだと理解できます。
GitHubが空でも不利にならない選考フェーズ
ただし、一点注意があります。ポートフォリオ審査がある企業ではGitHubが空だと不利になる場合があります。

一般的に、未経験ITエンジニア向けの選考フローには大きく2パターンあります。
パターンA:ポートフォリオ重視型(主にWeb系・スタートアップ) 書類選考 → ポートフォリオ審査 → 技術面接 → 最終面接
パターンB:ポテンシャル重視型(主にSIer・大手IT・ITコンサル) 書類選考 → 一次面接 → 適性検査 → 最終面接
この記事で紹介する方法は、特にパターンBの企業群で効果を発揮します。ただしパターンAの企業でも、「GitHubの空き」を補う見せ方を工夫することで選考通過率を上げることができます。
【パターン1】学習記録を”可視化”する戦略

GitHubが空でも、学習の過程を丁寧に記録・公開することで採用担当者の評価を獲得できます。これがパターン1「学習記録の可視化」です。
なぜ学習記録が評価されるのか

採用担当者の立場から考えてみましょう。面接で「Pythonを3ヶ月勉強しました」と言われても、それが本当かどうか確認する術がありません。
しかし「こちらがその期間の学習記録です」とURLを示されたら話は変わります。日付とともに記録された学習ログは、継続性と真剣さの客観的な証拠になります。
また、学習記録を公開することには就活以外のメリットもあります。アウトプットを前提に学習することで理解が深まる(アウトプット学習法)、同じく学習中の仲間とつながれる、といった効果もあります。
Twitterを使った日次学習記録(#100DaysOfCode)
最もハードルが低く、継続しやすい学習記録の方法がTwitter(X)での日次投稿です。

特に「#100DaysOfCode」というハッシュタグは世界中の学習者が使っており、日本でも多くの就活生・エンジニアが活用しています。
具体的なやり方
- その日学んだことを1〜3つ箇条書きにする
- ハマったポイントと解決方法を添える
- 「#100DaysOfCode」「#プログラミング学習」などのハッシュタグをつけて投稿
良い投稿例(就活で使えるレベル)
【Day 23 / #100DaysOfCode】
今日学んだこと
✅ Pythonのリスト内包表記の基本
✅ for文との違いと使い分け
詰まったところ
→ ネストした場合の書き方がわからなかった
→ ドキュメントとQiitaの記事で解決!
明日はif文を組み合わせた応用をやる予定
#プログラミング学習 #Python #28卒就活
面接での使い方
「学習の継続性を示すために、毎日Twitterに学習記録を投稿していました。よろしければご覧ください」と伝え、アカウントのURLをエントリーシートや面接時の資料に掲載します。
採用担当者がプロフィールを見て100日以上の投稿履歴を確認できれば、継続力は一目瞭然です。
Notionを活用した学習ポートフォリオの作り方

Twitterよりもしっかりとしたまとめをしたいなら、Notionを使った学習ポートフォリオが効果的です。
Notionは無料で使えるドキュメントツールで、作ったページをURLで公開することができます。採用担当者に送れる「ポートフォリオURL」として機能します。
Notionポートフォリオに含めると良い要素
① 自己紹介ページ
- 名前・大学名・学部(任意)
- IT業界を志望したきっかけ
- 将来的になりたいエンジニア像
② 学習ロードマップ
- どの言語・技術をどんな順番で学んでいるか
- 各項目の進捗状況(完了・学習中・予定)
③ 週次学習ログ
- 何を学んだか
- 何時間学んだか
- 詰まったこととその解決方法
④ 参考にした教材リスト
- Udemy、書籍、YouTubeチャンネルなど
- 各教材の感想・評価
⑤ 気づき・考察メモ
- 学習を通じて気づいたこと
- ITエンジニアとして大切だと感じたこと
Notionポートフォリオを充実させるコツ
完璧なものを作ろうとせず、毎週少しずつ更新することを優先しましょう。採用担当者は完成度よりも更新の継続性を評価します。「先週はこれを学び、今週はここに進んだ」という軌跡が見えることが重要です。
Qiita・Zennを使った技術ブログの始め方
学んだことを技術記事としてアウトプットすることも非常に効果的な学習記録の見せ方です。
QiitaやZennは、エンジニアが技術情報を共有するプラットフォームで、採用担当者も日常的に見ています。ここに記事を投稿することで、学習成果を可視化できます。
未経験でも書けるQiita・Zenn記事のテーマ例
- 「Python入門:初めてのリスト内包表記でハマったこと」
- 「HTMLとCSSで初めてWebページを作った記録」
- 「Gitの基本コマンド、初心者向けにまとめてみた」
- 「Udemy〇〇コースを受講して感じた3つのこと」
- 「SQLのJOINが理解できなかった私が、図解で理解できた話」
大切なのは完璧な記事より、正直な記録
「初心者が書いたことがバレてしまう」と心配する人が多いですが、全く問題ありません。むしろ「初心者目線での丁寧な解説」は、同じく学習中の人にとって非常に価値があり、いいねやコメントがつきやすいです。

採用担当者も「未経験なのにこんなにわかりやすい記事が書けるんだ」とポジティブに評価してくれます。
面接での活用方法
エントリーシートの「自己PR」欄に「Qiitaに〇本記事を投稿しました(URL)」と記載するだけで、書類選考での差別化につながります。
【パターン2】”学習プロセス”を面接ストーリーに変える戦略

コードやプロダクトがなくても、学習の過程で起きた出来事を面接でのエピソードに変えることができます。これがパターン2です。
採用担当者が「学習エピソード」に惹かれる理由

面接では「困難を乗り越えた経験」「自分で考えて行動した経験」を問う質問が頻繁に出ます。
これはいわゆる行動面接(ビヘイビア・インタビュー)の手法で、過去の行動から将来の行動を予測しようとするものです。
IT学習の過程には、こういった質問に答えるためのエピソードが豊富に含まれています。大切なのはそのエピソードをSTAR法(状況・課題・行動・結果)で整理して語れるようにすることです。
STAR法で学習エピソードを面接ストーリーに変える方法

STAR法とは、面接でエピソードを語る際の構造化フレームワークです。
- S(Situation):その時の状況・背景
- T(Task):直面した課題・タスク
- A(Action):自分がとった行動
- R(Result):その結果と学び
具体的な変換例①:エラーで詰まった経験
学習中に誰もが経験するのが「エラーで詰まって何時間も進めない」という状況です。これは面接で使える絶好のエピソードになります。
S(状況):PythonでWebスクレイピングのコードを書いていたところ、
AttributeErrorが出て2時間以上進めなかったT(課題):エラーの意味がわからず、どこを調べればいいかもわからなかった
A(行動):まずエラーメッセージをそのままGoogleで検索。Stack Overflowの回答を読んだが英語で理解できなかったため、DeepLで翻訳しながら読み込んだ。さらに公式ドキュメントでAttributeErrorの定義を確認し、原因が変数名のタイポだと特定した
R(結果):自力で解決できた。その後はエラーが出ても「まず公式ドキュメントとStack Overflow」という調べ方が身についた
このエピソードから伝わること:自走力、粘り強さ、問題解決のアプローチの論理性
具体的な変換例②:教材を途中で変えた経験
S(状況):Udemyの入門コースを始めたが、講師の説明がどうしても理解できず1週間で止まってしまった
T(課題):そのまま続けても理解できないが、せっかく買った教材を途中で辞めることへの抵抗があった
A(行動):「理解できないまま進んでも意味がない」と判断し、思い切って教材を変えることにした。Twitterで同じ言語を学んでいる人のツイートを参考に、複数の無料教材を試してから最も理解しやすいものを選んだ
R(結果):新しい教材では詰まることが減り、学習スピードが上がった。「目的は教材を終わらせることではなく、理解すること」という考え方が身についた
このエピソードから伝わること:目的思考、柔軟な判断力、情報収集能力
“詰まり経験”を価値に変える具体的なトレーニング方法

学習エピソードを面接で使えるようにするには、日頃から詰まり経験を言語化する習慣をつけることが重要です。
具体的なトレーニング手順
- 学習ログに「詰まり記録」を必ず書く
- 何で詰まったか(問題)
- どう調べたか(プロセス)
- どうやって解決したか(解決策)
- 次に活かせることは何か(学び)
- 週に1回、この週の最大の詰まり経験をSTAR法で書き直す
- 声に出して3分で語れるようになるまで練習する
これを2〜3ヶ月続けるだけで、面接で使えるエピソードが10個以上ストックできます。
「なぜITなのか」を学習過程から導く自己分析
面接で必ず聞かれるのが「なぜIT業界を志望するのか」という質問です。この質問に答えるための素材も、学習過程の中に隠れています。
よくある(弱い)回答例 「ITが今後成長する産業だと思ったから」 「プログラミングに興味があったから」
学習過程を活かした(強い)回答例 「最初はただ「プログラミングができれば就職に有利」くらいの気持ちで始めました。でもPythonでWebスクレイピングを学んでいるうちに、自分が手を動かすことで情報収集の手間が劇的に減る体験をしました。その時に、テクノロジーを使って人の作業をラクにする仕事がしたいと強く思い、ITエンジニアを目指すことにしました」
このように、学習の具体的なエピソードから「なぜITなのか」を導くと、説得力と個性が一気に増します。
学習継続のためのメンタル管理と面接での伝え方

就活中に学習を続けることは決して簡単ではありません。そのしんどさも、面接での素材になります。
「就職活動と並行してプログラミング学習を続けることは正直しんどかったです。でも〇〇という方法で続けることができました」というエピソードは、社会人になってからの困難への向き合い方を示す材料として有効です。
学習継続のための実践的なコツ(面接でも語れる)
- 1日15分の最低ラインを設定する:「やる気が出なくてもこれだけはやる」というハードルを下げることで継続できる
- 学習仲間を作る:Twitterやオンラインコミュニティで進捗を共有し合うことで、サボりにくくなる
- 目標ではなくシステムを作る:「〇月までに〇〇をできるようにする」という目標より、「毎日朝30分学習する」というルーティンの方が続く
【パターン3】”小さなアウトプット”を戦略的に積み上げる戦略

完成したプロダクトがなくても、小さなコードや作業の断片を戦略的に蓄積・整理することで、GitHubに劣らない学習証跡を作ることができます。これがパターン3です。
「完成品主義」を捨てることがスタートライン
多くの未経験学生がポートフォリオ作成でつまずく原因は、「完成した立派なアプリを作らなければならない」という思い込みです。
しかし実際の開発現場では、プロのエンジニアでも毎日完璧なコードを書いているわけではありません。コードレビューで指摘を受け、リファクタリングし、試行錯誤しながら少しずつ前に進んでいます。

未経験学生に求められているのも同じです。「完璧なアプリ」ではなく、「学びながら少しずつ前に進んでいる証拠」です。
GitHubを”学習メモ帳”として使う方法
GitHubはコード管理ツールですが、完成品を上げる場所である必要はありません。学習の過程で書いたコードのメモとして使うことができます。

① 練習コードをそのままコミットする
Udemyや書籍の練習問題を写経したコードも、GitHubにコミットしてOKです。ただし必ずREADMEに「〇〇の学習用練習コード」と書いておきましょう。
[フォルダ構成例]
/python-practice
/week01-basics
hello_world.py
list_practice.py
README.md(← 「Python入門第1週の練習コード」と書く)
/week02-functions
...
② コミットメッセージに学びを書く
コミットメッセージは「add file」ではなく、その時の学びや気づきを書くようにしましょう。
悪い例:add list_practice.py 良い例:リスト内包表記の練習 - for文との速度比較を確認
このようにすると、GitHubのコミット履歴が自動的に学習ログになります。
③ IssueやREADMEを学習記録として使う
GitHubのIssue機能を「わからないことリスト」として使う方法もあります。「〇〇がわからない → 調べた → 解決」という流れをIssueで記録することで、問題解決の過程が可視化されます。
CodePenやJSFiddleを活用したフロントエンド学習の見せ方
HTMLやCSS、JavaScriptを学んでいる場合は、CodePenやJSFiddleなどのオンラインコードエディタを活用すると学習成果を簡単に共有できます。
CodePenとは
ブラウザ上でHTML・CSS・JavaScriptを書いて、即座に結果を確認できるツールです。作ったものはURLで共有でき、採用担当者に見てもらうことができます。
未経験でも作れるCodePenの例
- シンプルなランディングページのレイアウト
- CSSアニメーションの練習
- ボタンのホバーエフェクト
- JavaScriptを使ったシンプルなToDoリスト
- レスポンシブデザインの練習
これらは完成したアプリとは言えませんが、「フロントエンドの基礎を学んでいる証拠」として十分機能します。
面接での活用方法
「CodePenで作った練習作品をまとめたURLがあります。ご覧いただけますか?」と面接で提示すると、画面上でリアルタイムに動くものを見せることができ、印象が大きく変わります。
スクリーンショット+説明文でのアウトプット記録

コードそのものが見せられなくても、スクリーンショットと説明文の組み合わせで学習成果を見せることができます。
具体的な方法
- プログラムを実行した画面をスクリーンショットで保存
- Notionや学習ブログに貼り付け
- 「このコードで〇〇を実装しました。工夫したポイントは〇〇です」と説明を添える
完成したアプリがなくても、「Pythonでデータを読み込んでグラフを表示するプログラムを書いた」という事実は、スクリーンショット1枚で証明できます。
模写コーディングを活用した実力証明
フロントエンド学習の定番手法として「模写コーディング」があります。これは既存のWebサイトを参考に、自分でHTML・CSSを書いて同じデザインを再現する練習です。
模写コーディングが評価される理由
- オリジナリティがなくても、「実際に手を動かした証拠」になる
- 参考にしたサイトと並べて見せることで、再現度が一目でわかる
- どのサイトを選んだかにセンスが表れる
面接での見せ方
「有名企業のWebサイトを模写コーディングしました。左が本家、右が私の再現です」と並べて見せると、視覚的インパクトがあり記憶に残る面接になります。
3パターンを組み合わせた”最強の就活戦略”
就活スケジュールに合わせた学習・アウトプット計画

ここまで3つのパターンを紹介しましたが、実際の就活スケジュールに合わせてどう組み合わせるかをお伝えします。
就活開始の半年前〜3ヶ月前(仕込み期)
この時期が最も重要です。学習記録を蓄積し始め、Twitterでの日次投稿を習慣化します。
- Twitter投稿:毎日1投稿(#100DaysOfCode)
- Notionポートフォリオ:週次で更新
- GitHubへのコミット:週3〜5回のペースで練習コードをコミット
- QiitaかZenn:2週間に1記事のペースで投稿
この時期に大切なのは完成度より継続です。内容が薄くても毎日続けることで、就活本番には数ヶ月分の実績が積み上がります。
就活開始の3ヶ月前〜1ヶ月前(整理期)
散らかった学習記録を整理して、採用担当者に見せられる形にまとめる時期です。
- Notionポートフォリオを見やすく整理する
- GitHubのREADMEを整備する
- 面接で使えるエピソードをSTAR法で整理する
- 「学習の見せ方」を面接官視点でチェックする
就活本番(活用期)
エントリーシートに学習記録のURLを記載し、面接でストーリーとして語れる状態にします。
- ES:QiitaURL、NotionポートフォリオURL、GitHubURLを記載
- 面接:STAR法でのエピソードを3〜5個準備
- 企業研究:「この企業ならどの学習経験がアピールになるか」を事前に考える
エントリーシートへの盛り込み方
学習記録をエントリーシートに盛り込む際は、数字と具体性を意識することが重要です。
弱い記載例 「プログラミングを独学で勉強しています。GitHubにもコードを上げています」
強い記載例 「2024年10月から独学でPythonを学習しており、毎日Twitterに学習記録を投稿しています(@〇〇、投稿数180件)。また、学んだ内容をQiitaに8記事投稿し、合計いいね数は〇件です(https://qiita.com/〇〇)。学習を通じて問題解決のプロセスを言語化する習慣がつき、ハマった問題の9割は自力で解決できるようになりました」
この記載から採用担当者が読み取れること:継続性(180日以上)、発信力(Qiita記事)、自走力(問題の9割を自力解決)
面接でよく聞かれる質問と、学習記録を活かした回答例
Q:「プログラミングの勉強はどのくらい続けていますか?」
A例:「2024年10月から始めているので、現在で〇ヶ月になります。最初の1ヶ月は書籍でPythonの基礎を学び、2ヶ月目からはUdemyのコースでWeb開発の基礎を、現在はデータ分析の基礎を学んでいます。毎日の学習記録はTwitterに投稿しており、〇日連続で続けることができています」
→ 期間・内容・継続の証拠の3点セットで答えると説得力が増します
Q:「独学でプログラミングを学ぶ中で、一番苦労したことは何ですか?」
A例:「Gitの概念を理解するのに非常に苦労しました。コマンドの意味は覚えられても、ブランチやマージの概念がイメージできなかったんです。そこで、紙に図を描きながら自分なりに概念を整理し、実際に手元でリポジトリを作って試行錯誤することで理解できました。その経験から、抽象的なことは図にして考えるという習慣が身につきました」
→ STARで答えつつ、学びを行動の変化として伝えることがポイント
Q:「GitHubにはどんなものを上げていますか?」
A例:「現在は主に学習用の練習コードを上げています。まだ完成した作品と呼べるものはないのですが、コミットメッセージにその日の学びを書くようにして、学習ログとして活用しています。また、並行してQiitaに記事を書いており、学んだ内容を言語化する練習をしています」
→ 正直に伝えつつ、「工夫していること」を合わせて語ることで誠実さと積極性を示す
就活生が陥りがちな”学習の見せ方”の落とし穴
「盛りすぎ」のリスクと正直な記録の大切さ

学習記録を見せる際に注意が必要なのが、実際の実力より「盛った」表現をしてしまうことです。
「Pythonができます」という表現は危険です。なぜなら「できます」という言葉の定義は人によって大きく異なり、技術面接で実力差が露呈した場合に不誠実な印象を与えてしまうからです。
正直で効果的な表現の仕方
- ❌「Pythonができます」
- ✅「Pythonの基礎文法と簡単なWebスクレイピングを学習中です」
- ❌「Webアプリを作りました」
- ✅「FlaskでHello Worldを表示するシンプルなWebアプリを作りました。次はデータベース連携を学んでいます」
このような表現は「正直に言っているな」という信頼感とともに、「ちゃんと何を学んでいるかわかっているな」という学習理解度の高さも伝わります。
ポートフォリオのない状態を補う「証明の三段論法」
ポートフォリオがない状態で選考を戦うには、以下の三段論法を意識することが重要です。
第一段:学習の事実を示す(「私はこれだけ学んでいます」) → 学習記録、Qiita記事、Twitter投稿などで裏付ける
第二段:学習の質を示す(「ただやっているだけでなく、考えながら学んでいます」) → STAR法でのエピソード、「詰まり → 解決」の具体的なプロセス
第三段:学習のゴールを示す(「入社後はこう活躍したいと考えています」) → 会社の技術スタックや事業内容と自分の学習をつなげた話
この三段論法を面接で展開できると、ポートフォリオがなくても非常に説得力のある志望動機が語れます。
企業タイプ別:効果的なアピール方法の違い
学習の見せ方は、志望する企業のタイプによっても変えることが重要です。
SIer(システムインテグレーター)向け
SIerは大規模システムの開発・運用を行うため、チームワークと論理的思考力を重視する傾向があります。
- 「チームで学習した経験」(勉強会参加、ペアプロなど)
- 「仕様書・設計書を読む練習をしていること」
- 「コミュニケーション力を活かせるプロジェクト経験」
Web系スタートアップ向け
スピードと自走力を重視する文化があるため、技術への熱量とアウトプット量をアピールします。
- GitHubのコミット頻度
- Twitterでの技術的な発信
- 「自分で調べて解決した」エピソードの豊富さ
ITコンサルティング向け
技術よりもビジネス理解とコミュニケーション能力が重視されます。
- 「テクノロジーとビジネスの接点に興味を持ったきっかけ」
- 「ITを使って課題を解決するという志向性」
- 「プログラミング学習を通じて気づいたビジネス的示唆」
ポートフォリオが「ある状態」に向けたロードマップ
未経験から3ヶ月で”見せられるもの”を作るための学習計画

ここまでGitHubが空でもOKな方法をお伝えしてきましたが、もちろん「ポートフォリオが作れる状態」を目指すことも大切です。
以下は、完全未経験から3ヶ月で「採用担当者に見せられるポートフォリオ」を作るための現実的なロードマップです。
1ヶ月目:基礎文法の習得
| 期間 | 内容 | 目安時間 |
|---|---|---|
| 1〜2週目 | HTML・CSS基礎(Progate推奨) | 合計40時間 |
| 3週目 | JavaScript基礎(Progate推奨) | 合計20時間 |
| 4週目 | Git・GitHubの基本操作 | 合計10時間 |
2ヶ月目:簡単なアプリ開発
| 期間 | 内容 | 目安時間 |
|---|---|---|
| 1〜2週目 | JavaScriptでToDoリスト作成 | 合計20時間 |
| 3〜4週目 | CSS Flexboxでレスポンシブページ作成 | 合計20時間 |
3ヶ月目:仕上げと見せ方の整理
| 期間 | 内容 | 目安時間 |
|---|---|---|
| 1〜2週目 | 作ったものをGitHubに整理・READMEを書く | 合計10時間 |
| 3週目 | Notionポートフォリオの完成 | 合計5時間 |
| 4週目 | 面接でのエピソード整理・練習 | 合計10時間 |
ポイント:このロードマップは1日平均1〜2時間の学習を前提としています。就活準備と並行する場合、無理のないペースで進めましょう。
最低限GitHubに上げておきたい”見せ方”の整備ポイント

GitHubに練習コードしかない場合でも、以下の点を整備するだけで印象が大きく変わります。
① プロフィールREADMEを作る
GitHubにはプロフィールページにREADMEを表示する機能があります。ここに以下を書いておきましょう。
## About Me
IT業界を目指して独学でプログラミングを学習中の〇〇大学4年生です。
## 学習中の技術
- Python(基礎〜Webスクレイピング)
- HTML / CSS
- JavaScript(基礎)
- Git / GitHub
## 学習ログ
- Twitter: @〇〇(毎日学習記録を投稿中)
- Qiita: https://qiita.com/〇〇
## 目標
2025年春にエンジニアとして就職し、
Webアプリ開発に携わりたいと考えています。
② リポジトリのREADMEを必ず書く
コードだけを上げてREADMEがない状態は、採用担当者が見ても何をしているのか全くわかりません。どんな小さなリポジトリにも、最低限以下を書きましょう。
# Python基礎練習コード集
## 概要
〇〇(教材名)を使ってPythonの基礎を学習した際の
練習コードをまとめたリポジトリです。
## 学習期間
2024年10月〜(更新中)
## 学んだこと
- リスト、辞書、タプルの使い方
- 関数の定義と引数の種類
- ファイルの読み書き
③ コミット頻度を可視化する
GitHubには草(コントリビューショングラフ)と呼ばれる、コミット頻度を視覚化する機能があります。就活期間に向けて毎日何かをコミットする習慣をつけると、プロフィールページに緑のマスが並び、継続性が視覚的に伝わります。
IT就活生が知っておきたい業界の現実
未経験エンジニアが最初に配属される仕事とは
入社後のリアルを知ることで、面接での「入社後にやりたいこと」がより具体的になります。

未経験エンジニアが最初に担当することが多い業務には以下のようなものがあります。
テスト業務(品質保証)
多くの場合、最初の仕事はコーディングではなくテストです。先輩が書いたコードや完成したシステムが正しく動くかどうかを確認する作業です。地味に見えますが、システムの全体像を把握する上で非常に重要なステップです。
ドキュメント整備
仕様書や手順書の作成・整備も新人エンジニアの重要な仕事です。「文章を書くのが苦手」な人には苦労する作業ですが、Qiitaで技術記事を書いてきた人には有利に働きます。
バグ修正・小規模改修
既存のコードにある小さなバグを修正したり、機能を少し追加したりする業務です。既存のコードを読む力が求められるため、「他人のコードを読む練習」を学習に取り入れておくと役立ちます。
就活で差がつく「技術理解力」の示し方

コーディングができなくても、IT・テクノロジーへの理解度を示すことで差別化できます。
日常的にやっておきたいこと
- ITニュースを読む習慣をつける(TechCrunch Japan、ITmediaなど)
- 身近なサービス(Amazon、YouTube、LINE)の「裏側の仕組み」を調べて説明できるようにしておく
- 「〇〇社のシステム障害のニュースを見て、原因を調べてみた」などのアクティビティを学習記録に加える
面接での活かし方
「先日〇〇社のサービスが障害を起こしたニュースを見て、原因を調べたところ〇〇という仕組みが関係していることがわかりました。こうした障害対応に興味があります」という発言は、技術への好奇心と自学習の姿勢を同時に示せます。
就活生が絶対に外してはいけないIT用語の基礎知識
面接でよく登場するIT用語を正確に説明できるかどうかも、評価ポイントになります。以下は最低限押さえておきたい用語です。
開発手法に関する用語
- アジャイル開発:短いサイクルで開発・テスト・改善を繰り返す手法
- ウォーターフォール開発:要件定義→設計→開発→テストを順番に進める手法
- スクラム:アジャイル開発の代表的なフレームワーク
インフラに関する用語
- クラウド:インターネット経由でサーバーやストレージなどを利用する仕組み(AWS、GCPなど)
- オンプレミス:自社内にサーバーを持つ従来型の運用形態
- CI/CD:コードの統合・テスト・デプロイを自動化する仕組み
Web開発に関する用語
- フロントエンド:ユーザーが目にするUI部分の開発(HTML・CSS・JavaScript)
- バックエンド:サーバーやデータベースの処理を担う開発(Python・Java・Ruby等)
- API:異なるシステム間でデータをやり取りする仕組み
これらを自分の言葉で説明できる状態にしておくと、面接での印象が大きく変わります。
まとめ:GitHubが空でも就活を勝ち抜くために今日からできること

ここまで読んでいただきありがとうございます。最後に、重要なポイントを整理します。
今日から始める”3つのアクション”
アクション①:Twitterで今日の学習を投稿する
まずはこれだけです。今日学んだことを1つでも良いので投稿してみましょう。#100DaysOfCodeをつければ、同じく学習中の仲間とつながれます。学習記録の蓄積は今日始めることに意味があります。
アクション②:Notionでポートフォリオの「骨格」を作る
完璧なものを作ろうとしなくて大丈夫です。自己紹介ページと学習ログのテンプレートを作って、今週学んだことを1行でも書いてみましょう。
アクション③:過去の「詰まり経験」を1つSTAR法で書き起こす
これまでの学習で一番苦労したことを思い出して、STAR法(状況・課題・行動・結果)でメモしてみましょう。これが面接での鉄板エピソードになります。
大切なのは”今どれだけできるか”より”どう成長するか”
採用担当者が未経験学生に求めているのは、完璧なポートフォリオでも膨大なGitHubのコミットでもありません。
「この人は入社したら伸びる」という確信です。
その確信を与えるのは、完成品の数ではなく、学習への真摯な姿勢と、困難に対する自分なりのアプローチです。
GitHubが空でも、今日から記録を始めることで3ヶ月後には十分な実績が積み上がります。焦らず、でも確実に、一歩ずつ前に進んでいきましょう。

あなたの就活を応援しています!




