
就職活動において、7月・8月の夏休み期間をどう使うかが内定の明暗を大きく分けます。
「夏は遊んでもいいか」「インターンに行けばいいか」「何から手をつければいいかわからない」——そんな迷いを抱えている28卒の皆さんへ、この記事では夏の過ごし方を徹底的に解説します。
特にIT業界を目指す未経験就活生にとって、夏休みは他の就活生と大きく差をつけるチャンスです。

正しい戦略で夏を過ごせば、秋以降の本選考で圧倒的に有利なポジションに立てます。
28卒の就活スケジュール、今どんな状況?
7月・8月時点の28卒の立ち位置を確認しよう
28卒(2028年3月卒業予定)の就活生にとって、2026年7月・8月は就職活動の重要な分岐点にあたります。

一般的な就活スケジュールでは、以下のような流れが想定されます。
- 2026年6月〜8月:サマーインターンシップ選考・参加期間
- 2026年9月〜11月:秋インターンシップ・早期選考開始
- 2027年3月:経団連ルール上の広報解禁(エントリー開始)
- 2027年6月:選考解禁(面接開始)
- 2027年10月:内定式
ただし、IT業界・ベンチャー企業はこのスケジュールを大幅に前倒しして選考を行うケースが非常に多いです。早い企業では夏のインターン参加者に対して、秋〜冬に内々定を出すケースもあります。
つまり、今この瞬間(7月・8月)の行動が、内定獲得の時期と質に直結するということです。
「まだ早い」は禁物——IT業界の早期選考の実態
IT業界、特にSIer・SES・ベンチャーのIT企業は、採用活動を極めて早期に開始する傾向があります。
なぜIT業界は採用が早いのか?
- エンジニア不足が深刻で、優秀な学生を早めに確保したい
- インターンを通じて学生の適性を見極めたい
- 長期インターンから即戦力として育成したい
実際に、夏のインターンに参加した学生が秋に早期選考ルートに乗り、周りの学生よりも半年以上早く内定を獲得するケースは珍しくありません。

「3月の広報解禁を待てばいい」という発想は、IT業界では通用しません。今すぐ動き出すことが正解です。
7月・8月にやるべきこと完全リスト
夏の就活アクション全体像
夏にやるべきことを大きく分類すると、以下の5つになります。

- インターンシップへの参加
- 自己分析の深化
- 業界・企業研究の強化
- IT基礎知識のインプット
- ES・面接対策の下準備

これらをバランスよくこなすことが理想ですが、インターンシップへの参加を最優先として考えてください。その理由は後ほど詳しく説明します。
インターンシップを最優先にすべき理由
インターンは「就活の先行投資」
IT業界志望の28卒にとって、夏インターンへの参加は就活における最大の先行投資です。単なる「会社見学」ではなく、以下のような多面的な価値があります。

① 早期選考ルートに乗れる可能性がある
多くのIT企業では、インターン参加者を対象にした早期選考(優遇選考)を実施しています。インターンで高評価を得た学生は、本選考をスキップして内定を獲得できるケースもあります。
特に以下のような企業では、インターン経由の採用に力を入れています。
- 大手SIer(NTTデータ、富士通、NEC、日立など)
- メガベンチャー(リクルート、DeNA、サイバーエージェントなど)
- 成長中のスタートアップ・ITベンチャー
インターンに参加しないということは、この早期選考ルートを自ら捨てることを意味します。
② 実際の業務を体験することで志望動機が強くなる
未経験でIT業界を目指す学生の弱点のひとつが、「なぜIT業界なのか」という志望動機の薄さです。
インターンを通じて実際の業務に触れることで、「この仕事のどこに自分は魅力を感じるのか」が具体的になります。これにより、面接での志望動機が格段に説得力を持つようになります。
「御社のインターンで○○を経験し、△△の重要性を実感しました。だから御社で□□に挑戦したいと考えています」

このような具体的なエピソードは、インターンに参加した学生だけが語れる強力な武器です。
③ IT業界のリアルを知ることができる
IT業界と一口に言っても、SIer・SES・社内SE・Webエンジニア・コンサルなど、職種や業態は多岐にわたります。インターンに参加することで、自分がどの業態・職種に向いているかを実体験として把握できます。
「なんとなくITっぽい仕事がしたい」という段階から、「自分はSIerのPM職を目指したい」「Web系のエンジニアとして働きたい」という具体的なキャリアビジョンに昇華できます。
④ ESや面接で使えるエピソードが生まれる
インターンで取り組んだ課題、チームで議論した経験、壁にぶつかって乗り越えたプロセス——これらはすべて、エントリーシートや面接で活用できる生きたエピソードになります。

特に「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」のネタに困っている学生にとって、インターンは質の高いエピソードを作る絶好の機会です。
インターンの種類と選び方
期間別インターンの分類
インターンシップには大きく分けて以下の種類があります。
| 種類 | 期間 | 特徴 |
|---|---|---|
| 1DAY(ワンデー) | 1日 | 会社説明会に近い。参加しやすいが選考優遇は少ない |
| 短期インターン | 2日〜1週間 | 実務に近い課題に取り組む。選考優遇につながりやすい |
| 長期インターン | 1ヶ月以上 | 実際のプロジェクトに参加。圧倒的な経験値が得られる |

28卒の夏は、短期インターン(2日〜1週間)を複数社経験するのが最もコストパフォーマンスの高い戦略です。
1DAYは数をこなしてもあまり深い経験にならない一方、長期インターンはハードルが高く、選考も難しい場合があります。短期インターンであれば、夏休み中に複数社を経験でき、比較検討もできます。
IT業界インターンの選考突破のポイント

IT業界のインターン選考では、主に以下が評価されます。
- ESの完成度 「インターンに参加してどんなことを学びたいか」「あなたの強みをインターンでどう活かしたいか」など、明確な目的意識と自己PRが求められます。
- グループディスカッション(GD)への対応力 多くのIT企業のインターン選考では、GDが行われます。論理的思考力・協調性・リーダーシップが問われます。
- 面接でのコミュニケーション能力 技術的な知識は問われないケースがほとんどですが、「なぜIT業界なのか」「なぜ当社なのか」という質問には明確に答えられる準備をしておきましょう。
自己分析:夏に深めるべき3つのポイント
なぜ夏に自己分析を深めるべきなのか
「自己分析はすでにやった」という学生も多いかもしれません。しかし、夏に行う自己分析には特別な意義があります。春の自己分析が「自分を知る」段階だとすれば、夏の自己分析は「インターン・本選考に向けて自分を言語化する」段階です。

具体的には、以下の3つのポイントを深めましょう。

ポイント① 強み・弱みを「エピソードベース」で整理する

「私の強みはコミュニケーション能力です」——このような抽象的な自己PRは、面接官の印象に残りません。
重要なのは、強みを裏付ける具体的なエピソードを持つことです。
強みを整理する際の問いかけ例:
- 学生時代に最も困難だったことは何か?どう乗り越えたか?
- 他の人から「すごい」「助かった」と言われた経験は?
- 何時間でも没頭できることは何か?
- チームで動いた経験で、自分はどんな役割を担うことが多かったか?
これらの問いに答えることで、「強み+エピソード+それがIT企業でどう活きるか」という三段論法の自己PRが完成します。
ポイント② 「なぜIT業界か」の答えを具体化する
未経験でIT業界を目指す学生が必ず聞かれるのが「なぜIT業界なのか?」という質問です。

「ITに興味があるから」「成長している業界だから」という答えは、面接官には響きません。
説得力ある志望動機を作るための視点:
- ITと自分の過去の経験・強みがどう結びつくか
- IT業界のどの部分(技術?課題解決?社会インフラ?)に惹かれているか
- IT業界で実現したい自分のキャリアは何か
たとえば、「アルバイトで飲食店の非効率なオペレーションを目の当たりにし、システムで解決できると感じた。だから業務改善に関わるITの仕事がしたい」といったように、自分の原体験と結びつけることが重要です。
ポイント③ 将来のキャリアビジョンを描く
面接では「5年後・10年後どんな自分になりたいか」という質問が頻繁にされます。
特にIT業界では、「エンジニアとして技術を磨きたいのか」「PMとしてプロジェクトを動かしたいのか」「営業としてITソリューションを提案したいのか」など、職種への志向性も問われます。

夏の間に「自分はIT業界でどんなキャリアを歩みたいのか」を言語化しておくことで、秋以降の企業選びも明確になります。
業界・企業研究:IT業界の全体像を掴む
IT業界の構造を理解する
IT業界志望の未経験就活生が最初に躓くのが、IT業界の業態・職種の複雑さです。夏の間にIT業界の全体像をしっかり掴んでおきましょう。
IT業界の主な業態
① SIer(システムインテグレーター)
企業のシステム開発・導入を請け負う会社です。NTTデータ、富士通、NEC、日立製作所などが代表例です。
- 仕事内容:顧客のシステム要件ヒアリング→設計→開発→運用まで一貫して担当
- 特徴:安定している。大規模プロジェクトに関われる。文系でも活躍できるポジションが多い
- 注意点:多重下請け構造がある。開発は下請けに委託するケースも多い
② SES(システムエンジニアリングサービス)
エンジニアを顧客企業に派遣・常駐させる形態の会社です。
- 仕事内容:顧客先に常駐して開発・保守・運用を担当
- 特徴:さまざまな現場を経験できる。未経験でも入りやすい
- 注意点:常駐先によって環境が大きく変わる。会社の実力を見極める必要がある
③ Web系・自社開発企業
自社サービスを開発・運営している会社です。メルカリ、DeNA、サイバーエージェントなどが代表例です。
- 仕事内容:自社プロダクトの開発・改善
- 特徴:最新技術を使いやすい。スピード感がある
- 注意点:即戦力が求められる傾向がある。未経験には難しい場合もある
④ ITコンサルティング
IT戦略の立案・推進を支援するコンサルティングファームです。アクセンチュア、デロイト、IBM Consultingなどが代表例です。
- 仕事内容:顧客のIT戦略策定・システム導入支援
- 特徴:高い論理的思考力が求められる。給与水準が高い
- 注意点:ハードワーク傾向がある。文理問わず採用しているが競争率も高い
未経験就活生が狙いやすい業態はどこか
未経験からITキャリアをスタートさせるなら、SIerかSESが入り口として最も現実的です。

特にSIerは、未経験でも「論理的思考力」「コミュニケーション能力」「チームで動く力」があれば採用されるケースが多く、入社後の研修も充実しています。
SESも未経験歓迎の企業が多いですが、会社選びが非常に重要です。研修制度が整っているか、常駐先の質は高いか、キャリアパスが明確かをしっかり確認しましょう。
企業研究の進め方

ステップ① まず「ざっくり知る」:就職情報サイトを活用
マイナビ・リクナビ・One Careerなどの就職情報サイトで、IT企業の基本情報を把握しましょう。企業規模・事業内容・募集職種・待遇などの概要をつかむフェーズです。
ステップ② 「深く知る」:企業の公式情報を読む
気になった企業については、公式サイトの採用ページ・IR情報・ニュースリリースを読み込みましょう。
特に以下の情報は必ずチェックしてください。
- 事業戦略・中期経営計画:企業がどこに向かおうとしているか
- 採用ページのメッセージ:どんな人材を求めているか
- 社員インタビュー記事:実際の働き方・仕事のやりがい
ステップ③ 「リアルを知る」:OB・OG訪問・口コミサイトを活用
公式情報だけでは分からない「リアルな職場環境」を把握するために、OB・OG訪問や口コミサイト(Openwork、転職会議など)を活用しましょう。
夏のインターン参加中に社員と交流できる機会があれば、積極的に質問することをおすすめします。
IT基礎知識のインプット:未経験でも夏に学べること
なぜ夏にITの勉強をすべきか

「IT企業に入るのにプログラミングができないといけないの?」と不安に感じている方も多いと思います。
結論から言うと、未経験就活においてプログラミングスキルは必須ではありません。しかし、IT基礎知識を学んでおくことには大きなメリットがあります。
メリット① 面接での説得力が増す
「ITへの興味・意欲」を示す最も具体的な証拠は、実際に勉強していることです。「Pythonの基礎を独学で学んでいます」「ITパスポートの勉強中です」と言えるだけで、面接官の評価が変わります。
メリット② 入社後のスタートダッシュが決まる
未経験で入社した場合、最初の数ヶ月が最も重要です。基礎知識がある状態で入社できれば、研修の理解度・吸収速度が格段に上がります。
メリット③ 志望企業の絞り込みに役立つ
実際に学んでみることで、「プログラミングは好きだけどインフラは苦手」「ネットワークの仕組みは面白い」など、自分の適性・興味の方向性が分かります。これが企業・職種選びの指針になります。
夏に取り組むべきIT学習メニュー
優先度高:ITパスポート・基本情報技術者試験の準備
ITパスポート(iパス)は、ITの基礎知識を幅広く問う国家試験です。合格率は50〜60%と比較的取りやすく、IT業界就活の入門資格として評価されます。
夏から準備を始めれば、秋の試験で合格を狙えます。ESや面接で「ITパスポート取得済み」と書けるのは大きなアドバンテージです。
基本情報技術者試験(FE)は、ITパスポートより難易度が上がりますが、合格すればIT企業の採用担当者に強い印象を与えられます。特にエンジニア志望の学生は挑戦を検討してください。
優先度中:プログラミング入門
プログラミング経験がない方は、以下のような無料・低コストのサービスで入門してみましょう。
- Progate(プロゲート):ブラウザ上でプログラミングを学べる入門サービス。HTML/CSS・Python・JavaScriptなどを学べます
- ドットインストール:3分動画でプログラミングを学べるサービス
- paiza:プログラミング学習+エンジニア就活が一体になったサービス
完璧に習得する必要はありません。「自分でコードを書いて動かした経験がある」という状態を目指しましょう。
優先度中:IT業界のニュースを追う
ITmedia・TechCrunch Japan・日経クロステックなどのIT系メディアを日常的にチェックする習慣をつけましょう。業界トレンド(AI・クラウド・DX・サイバーセキュリティなど)への理解は、面接での会話の質を高めます。
ES・面接対策の下準備
夏のうちに「素材」を集めておく

本選考が本格化する秋以降に備えて、夏のうちにESや面接で使える「素材」を集めておきましょう。
エントリーシートの頻出質問を把握する
IT企業のESでよく問われる設問は以下の通りです。
- 自己PR あなたの強みと、それを裏付けるエピソードを問う設問です。「強み→エピソード→IT企業でどう活かすか」の流れで書きましょう。
- 学生時代に力を入れたこと(ガクチカ) 部活・アルバイト・サークル・研究など、力を入れた経験を問う設問です。結果よりもプロセス(取り組み方・思考・工夫)が評価されます。
- 志望動機 「なぜIT業界か」「なぜ当社か」を問う設問です。企業の事業内容・強みと、自分のやりたいことを結びつけて書きましょう。
- 入社後にやりたいこと 5年後・10年後のキャリアビジョンを問う設問です。具体的な職種・業務イメージを持った上で答えられるよう準備しましょう。
夏のインターンをESの素材として意識する
インターンに参加する際は、「このエピソードをESでどう使うか」を意識しながら取り組むことをおすすめします。
たとえば、インターンのグループワークでリーダーシップを発揮した経験、困難な課題に取り組んだプロセスなどは、そのままESの「ガクチカ」や「自己PR」に転用できます。
インターン中は積極的にメモを取り、「何を考えて行動したか」「何を学んだか」を記録しておきましょう。
月別アクションプラン:7月・8月の具体的な動き方
7月のアクションプラン
7月は「インターン選考を最優先にしながら、並行して自己分析・業界研究を進める」月です。

7月のアクションプランを確認しましょう!
7月前半(1日〜15日)のToDoリスト
インターン関連
- [ ] エントリーしたい企業のインターン締め切りを全て確認する
- [ ] 締め切りが早い企業から順にESを作成・提出する
- [ ] インターン選考のES・面接対策を行う
- [ ] GD(グループディスカッション)の練習をする
自己分析・業界研究
- [ ] 「強み・弱み・価値観」の整理を行う
- [ ] IT業界の業態(SIer・SES・Web系など)の違いを理解する
- [ ] 気になる企業を10〜15社リストアップする
学習
- [ ] ITパスポートの勉強を開始する(1日30分〜1時間)
- [ ] Progateなどでプログラミング入門を始める
7月後半(16日〜31日)のToDoリスト
インターン関連
- [ ] インターンの面接・GD選考を突破する
- [ ] 参加が決まったインターンの事前準備を行う(企業研究・業界研究の深堀り)
自己分析・業界研究
- [ ] OB・OG訪問を1〜3件実施する
- [ ] 志望業態(SIer/SES/Web系/コンサル)を絞り込む
学習
- [ ] ITパスポートの過去問演習を開始する
- [ ] IT系ニュースをチェックする習慣をつける
8月のアクションプラン

8月は「インターンに全力で取り組みながら、本選考に向けた基盤を完成させる」月です。
8月前半(1日〜15日)のToDoリスト
インターン参加
- [ ] 参加するインターンに全力で取り組む
- [ ] インターン中の学びや気づきを毎日メモする
- [ ] 社員との交流機会を最大限活用する(質問・相談)
本選考準備
- [ ] 自己PR・ガクチカの草稿を作成する
- [ ] インターンでのエピソードをESの素材として整理する
- [ ] 志望企業リストを具体化する(20〜30社)
8月後半(16日〜31日)のToDoリスト
インターン振り返り
- [ ] インターンで学んだことを文章化する
- [ ] インターン先企業への志望度を改めて整理する
- [ ] お礼メールを送る(参加後すぐに)
本選考準備
- [ ] ESの主要設問(自己PR・ガクチカ・志望動機)の完成度を高める
- [ ] 秋以降のインターン・本選考スケジュールを把握する
- [ ] 模擬面接・ES添削の機会を作る(キャリアセンター、就活エージェント活用)
学習
- [ ] ITパスポートを受験する(または受験申込をする)
- [ ] 業界・企業研究のまとめノートを作る
夏休みに「失敗しやすい」こと

NG行動① 就活を夏休み明けまで先送りにする
「夏休みくらいゆっくりしたい」という気持ちはよく分かります。しかし、就活を完全に止めてしまう夏休みは、確実に後悔の原因になります。
特に、IT業界のインターン選考は7月〜8月が山場です。この時期を完全に逃すと、秋以降の選考で他の学生に大きな遅れをとることになります。
毎日何時間もやる必要はありません。「1日2時間は就活に使う」というルールを設けるだけでも、夏の成果は大きく変わります。
NG行動② インターンを「お試し」で選ぶ
せっかくインターンに参加するなら、「少しでも志望度の高い企業」を選びましょう。「どうせお試しだから」と思って志望度の低い企業だけに行くのはもったいないです。
志望度が高い企業のインターンに参加することで、本気で取り組む緊張感が生まれ、得られる学びの質も上がります。また、そのインターンが早期選考につながる可能性もあります。
NG行動③ 自己分析を「やった気」で終わらせる
就活系の本やワークシートを埋めただけで「自己分析は終わった」と思っていませんか?
自己分析は、他者との対話を通じてはじめて深まります。友人や先輩、OB・OGに自分のことを話して「本当にそう見える?」とフィードバックをもらうことで、より客観的な自己理解が進みます。
自己分析は「書く」だけでなく「話す」も積極的に行いましょう。
NG行動④ 情報収集を就活サイトだけに頼る
就活サイトの情報は便利ですが、企業の実態や本音は公式情報だけでは分かりません。
- Openwork・転職会議などの口コミサイトで実態を確認する
- OB・OG訪問で現場の声を聞く
- Xでその企業の社員をフォローして日常発信をチェックする
多角的な情報収集が、企業選びのミスマッチを防ぎます。
NG行動⑤ 遊びを全て我慢する
逆説的に聞こえるかもしれませんが、遊びを全て我慢するのもNGです。
就活はマラソンです。夏に燃え尽きてしまうと、本番の秋〜冬に失速します。旅行・サークル活動・アルバイトなど、楽しみを適度に確保しながら就活を進めることが長続きの秘訣です。
「就活に使う時間を決めて、それ以外は思い切り楽しむ」というメリハリが大切です。
IT就活に特有の注意点
「未経験」を弱みにしない考え方

「プログラミングができないのに、IT業界を目指していいのか?」——多くの未経験就活生が抱くこの不安に答えます。
結論:未経験でもIT業界に入ることは十分可能です。
特に以下のような企業・職種は、未経験を歓迎しています。
- SIer(大手・中堅):入社後の研修が充実しており、文理問わず採用している
- SES企業:未経験歓迎を明記している企業が多い
- ITコンサル(中堅以下):論理的思考力とコミュニケーション力を重視する
- IT営業・カスタマーサクセス:技術知識よりもビジネス感覚・対人能力を重視
ただし、「未経験だからこそ、努力している姿勢・意欲を具体的に示す」ことが求められます。ITパスポートの勉強、Progateでのプログラミング学習、IT系ニュースのチェックなど、今できる行動を積み重ねることが最大の差別化になります。
SESは「ブラック」なのか?正しい見極め方
SES企業の中には、残念ながら「なんちゃってSES」と呼ばれる低品質な企業も存在します。しかし、すべてのSES企業がブラックではありません。優良なSES企業を見分けるポイントを押さえておきましょう。
優良SES企業の見分け方
- 研修制度が充実している:未経験向けの技術研修(3〜6ヶ月程度)がある
- キャリアパスが明確:エンジニア→リーダー→PMなどのロードマップがある
- 常駐先の業種・技術が多様:特定の現場しか行けない会社は成長機会が限られる
- 評価制度が透明:どのような実績を積めば昇給・昇格するか明示されている
- 離職率が低い:Openworkなどで確認できる
- 面接で「常駐先の詳細」を開示してくれる:「どんな現場に行くか分からない」という会社は要注意
インターンや説明会でこれらの点を積極的に質問することをおすすめします。
IT業界の面接で差をつける準備
IT業界の面接では、一般的な就活面接と共通する部分も多いですが、IT特有の質問が来ることもあります。夏のうちに以下の質問への回答を準備しておきましょう。
IT業界の面接頻出質問
- 「なぜIT業界を志望しているのですか?」
- 「どんな職種に就きたいですか?(エンジニア・PM・営業etc)」
- 「IT系の勉強は何かしていますか?」
- 「チームで何か課題に取り組んだ経験を教えてください」
- 「失敗した経験と、そこからの学びを教えてください」
- 「10年後どんなエンジニア(社会人)になりたいですか?」
- 「AIやDXについてどう思いますか?」
特に⑦のAI・DX関連の質問は、近年増加しています。ChatGPTやAIツールへの基本的な理解と、それが社会・ビジネスに与える影響についての自分なりの考えを持っておきましょう。
就活ツール・サービスの賢い使い方
使うべき就活ツール一覧
夏の就活を効率的に進めるために、以下のツール・サービスを積極的に活用しましょう。
インターン・就活情報収集
| ツール名 | 特徴 | IT就活への活用法 |
|---|---|---|
| OfferBox | オファー型就活。企業からスカウトが届く | プロフィールを充実させてIT企業からのスカウトを待つ |
| マイナビ・リクナビ | 大手就活サイト。企業情報が豊富 | IT企業のインターン情報を検索・エントリー |
| One Career | 企業の選考情報・ES閲覧に特化 | IT企業のES例文・選考フローを参考にする |
| Wantedly | ベンチャー・スタートアップ向け | IT系スタートアップのインターン・求人を探す |
自己分析・ES作成
| ツール名 | 特徴 | 活用法 |
|---|---|---|
| ストレングスファインダー | 強みを34の資質で分析 | 自己PRの客観的な根拠として活用 |
| 就活会議 | 選考体験記・ES共有サービス | IT企業の選考フロー・ES内容を事前に把握 |
| ChatGPT・Claude | AIツール | ESの添削・面接回答のブラッシュアップに活用 |
OB・OG訪問
| ツール名 | 特徴 | 活用法 |
|---|---|---|
| Matcher | OB・OG訪問マッチングサービス | IT企業の社員にオンラインで訪問 |
| OB訪問.com | 同上 | 志望企業の社員の声を直接聞く |
| ビズリーチ・キャンパス | 大学のOB・OGネットワークを活用 | 同大学出身のIT企業社員を探す |
AIツールを就活に活用する方法

ChatGPTやClaudeなどのAIツールは、就活の効率を大幅に高めるパートナーになります。
AIツールの就活活用例:
① ESの添削・改善提案をもらう 書いたESをAIに貼り付けて「IT企業の採用担当者目線で添削してください」とお願いするだけで、具体的な改善点をもらえます。
② 面接の練習相手になってもらう 「IT企業の面接官として、以下の質問をしてください」と伝えることで、模擬面接の練習ができます。
③ 業界・企業情報をわかりやすく説明してもらう 「SIerとSESの違いをわかりやすく説明してください」など、知識を素早く整理できます。
④ 自己分析の深掘りをしてもらう 「私の強みは○○だと思います。これをIT企業の面接でどう伝えるべきか、深掘りしてください」という使い方も有効です。
ただし、AIが生成した文章をそのままESに使うことは避けてください。採用担当者はAIが書いた文章を見抜く経験を積んでいます。AIはあくまで「壁打ち相手・添削者」として使い、最終的な文章は自分の言葉で書き直すことが重要です。
メンタル管理:就活の夏を乗り越えるために
就活で心が折れそうになったときの対処法
夏は就活のスタート期であり、インターン選考で落ちることも珍しくありません。最初の選考で落ちても、焦る必要はありません。

大切なのは、以下のマインドセットです。
① 「落ちた」ことではなく「何を学んだか」に焦点を当てる
選考で落ちることは、フィードバックをもらうことと同義です。「ESのどこが弱かったか」「面接でうまく伝えられなかった点は何か」を振り返り、次の選考に活かしましょう。
② 比較しない
友人がインターンに受かった、すでに複数社から内定をもらっている——そんな情報が入ってきても、自分のペースを乱さないことが重要です。就活はペースが人それぞれです。
③ 就活の悩みを一人で抱え込まない
キャリアセンターの就活相談員・就活エージェント・信頼できる先輩・友人に積極的に相談しましょう。就活は孤独な戦いになりがちですが、相談できる環境を作ることがメンタル管理の第一歩です。
夏の就活と大学生活のバランスの取り方
就活と大学生活(授業・サークル・アルバイト・旅行など)のバランスをとるために、以下のルールを参考にしてください。
① 「就活時間」を曜日・時間帯で固定する
「平日午前はES作成、午後はインターン参加、夜はIT勉強」というように、就活に使う時間をあらかじめスケジューリングしましょう。
② 1週間に1日は完全休日を作る
就活のことを考えない日を1日設けることで、長期戦のモチベーションを維持できます。
③ 旅行は行っていい——ただし「就活の波」を逃さないように
夏休みの旅行や帰省は積極的に行いましょう。ただし、インターン参加日程や選考日と被らないよう、スケジュール管理を徹底してください。
28卒が夏に押さえておくべきIT業界トレンド
面接で役立つ最新トレンド知識

IT業界の面接では、業界動向への関心・理解が問われることがあります。以下のトレンドキーワードは最低限押さえておきましょう。
AI・生成AI(Generative AI)
ChatGPT・Claude・Geminiなどに代表される生成AIは、IT業界を大きく変えています。企業のDX推進やソフトウェア開発のあり方そのものを変えつつある大きなトレンドです。
押さえておくポイント:
- 生成AIとは何か(大規模言語モデル、画像生成AIなど)
- ビジネスへの活用事例(カスタマーサポート、コード生成、文書作成など)
- IT業界への影響(エンジニアの役割変化、生産性向上など)
DX(デジタルトランスフォーメーション)
企業がデジタル技術を活用して業務プロセス・ビジネスモデルを変革する取り組みです。多くのSIer・ITコンサルが主力事業として推進しています。
押さえておくポイント:
- DXとIT化の違い(単なるデジタル化ではなく、ビジネス変革を伴うもの)
- 日本企業のDX課題(レガシーシステム問題・人材不足・組織文化など)
クラウド(AWS・Azure・GCP)
Amazon Web Services、Microsoft Azure、Google Cloud Platformなどのクラウドサービスは、現代のITインフラの中心です。多くのIT企業がクラウド関連のビジネスを拡大しています。
押さえておくポイント:
- クラウドとオンプレミスの違い
- 主要なクラウドサービス(AWS・Azure・GCPの特徴)
- クラウドエンジニアの需要が高まっている背景
サイバーセキュリティ
企業のデジタル化が進む中、サイバー攻撃のリスクも高まっています。セキュリティ人材の需要は非常に高く、未経験からでもキャリアを築きやすい分野でもあります。
まとめ:夏を制する者が就活を制する

28卒のIT就活生にとって、7月・8月は「内定への土台を作る最重要期間」です。
この夏にやるべきことを改めて整理すると:
最重要:インターンシップへの参加
- 複数社の短期インターンに参加する
- インターンを早期選考ルートへの入り口として活用する
- インターンでのエピソードをESの素材として蓄積する
重要:自己分析・業界研究の深化
- 強み・弱みをエピソードベースで整理する
- 「なぜIT業界か」の答えを具体化する
- IT業界の業態・職種の違いを理解する
継続:IT基礎知識のインプット
- ITパスポートの勉強を進める
- プログラミング入門に触れる
- IT系ニュースをチェックする習慣をつける
就活は確かに大変ですが、正しい戦略で夏を過ごせば、秋以降の就活は格段に楽になります。「夏休みだから」とダラダラ過ごした学生と、戦略的に動いた学生では、秋には大きな差がついています。
今この記事を読んでいるあなたには、すでに「意識を高く持って就活に向き合う力」があります。その意識を行動に変えることが、内定への第一歩です。

夏を制して、理想のIT就職を勝ち取りましょう!








