
IT企業を志望する就活生の多くが、企業研究で「何を調べればいいのかわからない」という悩みを持っています。企業のホームページを見るだけでは情報量が多く、どこを重点的に見ればいいのか判断しにくいからです。
その結果、なんとなく会社概要を読んだだけで企業研究を終えてしまう学生も少なくありません。
しかし、企業研究はただ情報を集める作業ではありません。本来の目的は「その会社がどんな会社なのか」「自分に合う会社なのか」を理解することです。
特にIT業界は企業ごとにビジネスモデルや仕事内容が大きく異なるため、表面的な情報だけでは会社の実態を理解することが難しい業界でもあります。
例えば同じIT企業でも、システム開発を中心に行う会社もあれば、自社サービスを開発する会社、ITコンサルティングを行う会社など、仕事内容は大きく違います。
企業研究が浅いまま面接に臨むと、志望動機が弱くなってしまうだけでなく、「この学生は会社のことをよく理解していない」と面接官に思われてしまう可能性もあります。
そこで重要になるのが、「見るべきポイント」を押さえて企業研究を進めることです。ポイントを意識して調べることで、企業の特徴や強みが見えてきます。
ここでは、IT企業を調べるときに必ず確認しておきたい7つのポイントを紹介します。
① どんな事業をしている会社か
企業研究の最初のステップは、その会社がどんな事業をしている会社なのかを理解することです。
IT企業という言葉はとても広く、会社によって事業内容は大きく異なります。例えば、企業のシステム開発を請け負う会社もあれば、自社サービスを運営する企業、ITコンサルティングを行う企業など、同じIT業界でもビジネスモデルはさまざまです。
企業ホームページの「事業内容」や「サービス紹介」のページを見ると、どのような仕事をしている会社なのかが書かれています。ここでは、会社がどの分野で売上を上げているのかを意識して読むことが大切です。
例えば、システム開発が中心なのか、クラウドサービスを提供しているのか、あるいはコンサルティングが主力なのかによって、エンジニアとしての働き方も大きく変わります。
また、事業内容を理解することは志望動機を作る上でも重要です。面接では「なぜIT業界なのか」「なぜこの会社なのか」といった質問が必ず出ます。企業の事業内容を理解していれば、その会社を志望する理由を具体的に説明できるようになります。
企業研究ではまず「この会社は何をしている会社なのか」をしっかり理解することが重要です。
② 主な取引先
IT企業の特徴を知る上で、主な取引先を確認することも重要です。
多くのIT企業は企業のシステム開発やITサービスの提供を行っているため、どの業界の企業と取引しているかを見ることで、その会社の強みや得意分野が見えてきます。
企業のホームページには、導入事例や取引先企業が紹介されていることがあります。
例えば銀行や保険会社との取引が多い場合、その企業は金融系システムに強みを持っている可能性があります。通信会社やIT企業との取引が多い場合は、インフラやネットワーク分野の技術に強い企業であることが考えられます。
また、大手企業との取引が多い会社は、安定したプロジェクトを持っていることが多いという特徴もあります。もちろん企業名だけで全てを判断することはできませんが、どの業界の企業と関わっているのかを知ることで、その会社がどのような分野で活躍しているのかを理解することができます。
企業研究では、単に会社の情報を読むだけでなく、「この会社はどの業界と関わっているのか」という視点で取引先を見ることが大切です。そうすることで、企業の特徴や強みをより具体的に理解できるようになります。
③ 会社の規模
企業研究では、会社の規模も重要なチェックポイントです。会社の規模によって、仕事の進め方やキャリアの作り方、働き方などが大きく変わることがあるからです。
規模を確認するためには、従業員数や売上高、設立年などの情報を見るとよいでしょう。
例えば従業員数が数千人規模の企業であれば、比較的大きなプロジェクトに関わる機会が多い可能性があります。一方で、数十人〜数百人規模の企業では、若いうちから幅広い業務を経験できるケースもあります。
どちらが良いというわけではなく、会社の規模によって仕事のスタイルが変わるという点を理解することが大切です。
また、設立年を見ることで会社の歴史を知ることもできます。長く続いている企業は安定した顧客基盤を持っていることが多く、比較的新しい企業は成長途中であることもあります。売上の推移を確認できる場合は、会社が成長しているかどうかを判断する材料にもなります。
企業研究では「大手だから安心」「小さい会社だから不安」と単純に判断するのではなく、その会社の規模や成長状況を理解した上で、自分に合う環境かどうかを考えることが重要です。
④ 会社の強み
企業研究では、その会社の「強み」を理解することも非常に重要です。
IT企業は数多く存在しますが、それぞれの会社には得意とする分野や技術があります。企業の強みを理解することで、その会社がなぜ市場で選ばれているのかが見えてきます。
例えば、特定の業界のシステム開発に強い会社もあれば、クラウドやAIなど最新技術に強みを持つ企業もあります。また、大手企業との長年の取引関係を強みとしている会社や、自社サービスを持っている会社など、強みの形はさまざまです。
企業ホームページの「強み」「特徴」「選ばれる理由」といったページを見ると、会社がアピールしているポイントを確認することができます。
ただし、企業研究ではそのまま情報を受け取るだけでなく、「なぜそれが強みなのか」を考えることも大切です。
例えば、大手企業との取引が多い場合、それだけ信頼されている技術力や実績があるということになります。特定の分野のプロジェクトが多い場合は、その分野に特化したノウハウがある可能性があります。
面接では「この会社のどこに魅力を感じたのか」という質問がよく出ます。そのときに企業の強みを理解していれば、説得力のある志望動機を話すことができます。
企業研究では「この会社は何が得意なのか」という視点を持って調べることが重要です。
⑤ 研修制度
IT企業を調べる際には、研修制度についても確認しておくことが大切です。特にIT業界では、未経験からエンジニアとして働き始める人も多いため、企業によって研修内容や教育体制に大きな違いがあります。
企業の採用ページには、新人研修について詳しく説明されていることが多くあります。例えば、入社後にどのくらいの期間研修があるのか、どのような技術を学ぶのか、どのような形で配属が決まるのかなどを確認しておきましょう。
企業によっては、2〜3ヶ月の基礎研修を行う会社もあれば、半年程度の長い研修を実施する企業もあります。
また、研修制度を見ると、その会社が人材育成にどれだけ力を入れているのかも分かります。例えば、資格取得支援制度や勉強会、技術研修などが充実している会社は、エンジニアの成長を重視している企業である可能性があります。
ただし、研修期間が長いことだけが良いとは限りません。実際のプロジェクトに早く参加することで成長できるケースもあります。大切なのは、研修の内容や目的を理解し、その環境が自分に合っているかどうかを考えることです。
企業研究では、入社後にどのように成長できるのかという視点で研修制度を確認することが重要です。
⑥ 働き方
企業研究では、その会社でどのような働き方ができるのかを知ることも大切です。最近は働き方の多様化が進んでおり、IT企業でも会社によって働き方の特徴が大きく異なります。
例えば、リモートワークを導入している企業もあれば、オフィス出社が基本の企業もあります。また、フレックスタイム制度を導入している会社もあり、働く時間の自由度が高い企業もあります。こうした制度は、企業の採用ページや福利厚生のページで確認することができます。
さらに、残業時間や有給休暇の取得率なども重要な情報です。これらのデータは企業の採用ページや就職サイトに掲載されていることがあります。もちろん数字だけで全てを判断することはできませんが、会社の働き方の傾向を知る参考になります。
働き方を調べるときに重要なのは、「自分がどんな働き方をしたいのか」を考えることです。例えば、ワークライフバランスを重視したい人もいれば、若いうちは仕事に集中して経験を積みたいと考える人もいます。
企業研究では、制度だけを見るのではなく、自分の価値観と会社の働き方が合っているかどうかを考えることが重要です。
⑦ 会社の将来性
企業研究では、その会社の将来性を考えることも重要です。IT業界は変化が非常に早い業界であり、新しい技術やビジネスモデルが次々に生まれています。そのため、今は順調に見える企業でも、数年後に状況が大きく変わる可能性があります。
将来性を考えるときには、まず会社の事業がどのような分野に関わっているのかを確認します。
例えば、クラウド、AI、データ分析、セキュリティなど、今後需要が高まると考えられている分野に力を入れている企業は成長の可能性が高いと言えます。また、新しいサービスや事業を積極的に展開している企業も、将来の成長を見据えている可能性があります。
さらに、会社の売上や成長率を確認することも参考になります。企業のIR情報や会社概要を見ると、売上の推移が掲載されている場合があります。売上が安定して伸びている企業は、事業が順調に成長している可能性があります。
ただし、将来性を判断することは簡単ではありません。重要なのは、企業の事業内容や成長戦略を理解し、「この会社はこれからも必要とされる企業なのか」という視点で考えることです。
企業研究では現在の情報だけでなく、その会社がどのような未来を目指しているのかにも注目してみましょう。
IT企業がSESかどうかを見極める方法
IT企業を調べるときに、学生が気になるポイントの一つが「SES企業かどうか」です。
SES(システムエンジニアリングサービス)は、エンジニアが自社ではなく顧客企業のプロジェクトに常駐して働くビジネスモデルです。IT業界では一般的な働き方の一つですが、企業研究の段階で理解しておくことはとても重要です。
まず確認したいのが、企業の事業内容です。企業ホームページの「事業内容」や「サービス紹介」を見ると、どのようなビジネスをしている会社なのかが書かれています。そこに「システムエンジニアリングサービス」「技術者派遣」「客先常駐」といった言葉が出てくる場合は、SESの可能性が高いと言えます。
次にチェックしたいのが、仕事内容の説明です。採用ページで「プロジェクト先で開発」「クライアント先で業務」といった表現が多い場合も、SESの働き方である可能性があります。
一方で「自社サービス開発」「自社内開発」が中心と書かれている場合は、社内で開発を行う企業であることが多いです。
また、企業の実績紹介も参考になります。もし「〇〇銀行のシステム開発を支援」「〇〇社のプロジェクトに参画」といった形で紹介されている場合は、顧客企業のプロジェクトに参加するビジネスモデルである可能性があります。
重要なのは、SESだから良い・悪いと単純に判断することではありません。SESでも大規模なプロジェクトに関われる企業もありますし、様々な現場で経験を積めるメリットもあります。大切なのは、その働き方が自分に合っているかどうかを理解することです。
企業研究では「その会社のビジネスモデル」をしっかり理解し、仕事内容や働き方を具体的にイメージすることが大切です。
SES企業と自社開発企業の違い
IT企業を調べていると、「SES」「自社開発」という言葉をよく見かけます。どちらもITエンジニアとして働く会社ですが、仕事内容や働き方は大きく異なります。企業研究では、この違いを理解しておくことがとても重要です。
SES企業は、エンジニアがクライアント企業のプロジェクトに参加して開発を行う働き方です。自社のオフィスではなく、顧客企業のプロジェクトチームに入って仕事をすることが多く、プロジェクトごとに働く場所やチームが変わることもあります。
そのため、様々な業界やシステムに関われるのが特徴です。大手金融、通信、メーカーなど、多くの企業のシステム開発を経験できる可能性があります。
一方で自社開発企業は、自分たちの会社でサービスやシステムを作る企業です。例えば、Webサービス、アプリ、SaaSなど、自社の製品を開発・運営します。開発チームも基本的に自社の社員で構成されるため、同じチームで長くプロダクトを育てていく働き方になります。
この2つの違いは、「誰のサービスを作るか」と考えると分かりやすいです。SES企業は顧客企業のシステムを開発し、自社開発企業は自分たちのサービスを開発します。
どちらにも特徴があります。SESは様々な現場で経験を積みやすく、自社開発は一つのサービスに深く関われることが多いです。
企業研究では「どちらが良いか」ではなく、自分がどんな働き方をしたいのかを考えることが大切です。
IT企業の企業研究におすすめのサイト
企業研究を進めるときには、企業のホームページだけでなく、複数のサイトを活用することが大切です。1つの情報源だけでは、企業の特徴を十分に理解できないことも多いからです。さまざまな情報を組み合わせることで、より具体的に企業を理解できるようになります。
まず基本になるのは企業の公式ホームページです。会社概要、事業内容、採用情報などが掲載されており、企業がどのようなビジネスを行っているのかを確認することができます。特に「事業内容」「ニュース」「導入事例」などのページを見ると、会社の強みや最近の取り組みを知ることができます。
次に活用したいのが就職情報サイトです。ここでは企業の基本情報だけでなく、社員インタビューや働き方、募集職種などを確認することができます。また、企業の説明会情報や採用人数なども掲載されていることが多く、企業研究の参考になります。
さらに、口コミサイトやニュース記事も参考になります。社員の口コミには実際の働き方や社内の雰囲気が書かれていることがあり、企業ホームページだけでは分からない情報を知ることができます。
ただし、口コミは個人の意見であるため、すべてをそのまま信じるのではなく、複数の情報を比較して判断することが大切です。
企業研究では、一つのサイトだけを見るのではなく、複数の情報源を組み合わせて企業を理解することが重要です。
企業研究ノートの作り方
企業研究を効率よく進めるためには、情報を整理するための「企業研究ノート」を作ることがおすすめです。企業について調べた情報をそのまま覚えておくことは難しいため、整理してまとめておくことで面接対策にも役立ちます。
企業研究ノートを作るときは、いくつかの項目を決めておくと整理しやすくなります。
例えば「事業内容」「強み」「主な取引先」「働き方」「気になったポイント」などの項目を作り、企業ごとに情報を書き込んでいく方法です。このように整理しておくと、複数の企業を比較しやすくなります。
また、企業の情報をただ書き写すだけではなく、自分の考えも一緒に書いておくことが大切です。例えば「この事業に興味を持った理由」「この会社の強みだと思う点」「他社との違い」などを書いておくと、志望動機を作るときにも役立ちます。
さらに、面接で聞きたい質問を書いておくのもおすすめです。企業研究をしていると、「この制度はどうなっているのだろう」「この事業は今後どうなるのだろう」といった疑問が出てくることがあります。それらをメモしておけば、面接の逆質問として活用することができます。
企業研究ノートを作ることで、情報を整理できるだけでなく、自分の考えを深めることにもつながります。
面接で使える企業研究のまとめ方
企業研究の目的は、単に会社の情報を知ることではありません。最終的には、その情報をもとに志望動機や面接での回答につなげることが重要です。そのためには、企業研究の内容を面接で話せる形に整理しておく必要があります。
まず意識したいのが、「その会社を志望する理由」を明確にすることです。企業研究を進めると、会社の事業内容や強み、特徴などが見えてきます。その中で「なぜこの会社に興味を持ったのか」「どこに魅力を感じたのか」を整理しておきましょう。
次に重要なのが、企業の特徴と自分の考えを結びつけることです。例えば、「この会社は金融システムに強みがある」「自分は社会インフラに関わる仕事に興味がある」といった形で、企業の特徴と自分の志向を結びつけると説得力のある志望動機になります。
また、企業研究で調べた情報は具体的に話せるようにしておくことが大切です。面接では「当社のどこに魅力を感じましたか」といった質問がよく出ます。そのときに「ITに興味があります」といった抽象的な回答ではなく、「御社は〇〇分野のシステム開発に強みがあり、その点に魅力を感じました」と具体的に話せると印象が良くなります。
企業研究は、面接のための準備でもあります。調べた情報を整理し、自分の言葉で説明できるようにしておくことが大切です。
IT企業の企業研究でよくある失敗
企業研究は就活の基本と言われますが、実際には多くの学生が十分にできていないのが現実です。企業のホームページを軽く見ただけで企業研究を終えてしまったり、なんとなくのイメージだけで企業を志望してしまったりするケースも少なくありません。
特にIT業界は企業数が多く、ビジネスモデルも多様です。そのため、企業研究が浅いまま面接に臨んでしまうと、志望動機が弱くなったり、面接官から「この学生は会社のことを理解していない」と思われてしまうことがあります。
実際に面接をしていると、企業研究が十分にできていないと感じる学生も多く見かけます。しかし、その多くは能力の問題ではなく、企業研究のやり方を知らないことが原因です。ポイントを押さえて調べれば、企業研究はそれほど難しいものではありません。
ここでは、IT企業の企業研究で多くの学生がやってしまいがちな失敗を紹介します。これから企業研究を進める人は、同じ失敗をしないようにぜひ参考にしてください。
① ホームページをざっと見ただけで終わる
企業研究で最も多い失敗の一つが、企業のホームページをざっと見ただけで終わってしまうことです。会社概要や採用ページを軽く読んだだけで「企業研究をした」と思ってしまう学生も少なくありません。
しかし、企業のホームページには多くの情報が掲載されています。事業内容、導入事例、ニュースリリース、経営方針など、企業の特徴を理解するためのヒントがたくさんあります。これらの情報を丁寧に読むことで、その会社がどのようなビジネスをしているのかが見えてきます。
例えばニュースリリースを見ると、新しいサービスの発表や企業の取り組みを知ることができます。導入事例を見ると、どのような企業と取引しているのかが分かります。このような情報を組み合わせることで、企業の強みや方向性を理解することができます。
企業研究では「一通り見たから終わり」ではなく、「この会社はどんな会社なのか」を考えながら情報を読み取ることが大切です。表面的な情報だけでなく、企業の特徴や強みを理解することが企業研究の目的です。
② IT企業はどこも同じだと思ってしまう
IT企業の企業研究でよくあるのが、「IT企業はどこも同じような仕事をしている」と思ってしまうことです。確かにどの会社もITに関わる仕事をしていますが、実際にはビジネスモデルや仕事内容は企業ごとに大きく異なります。
例えば、企業のシステム開発を請け負う会社もあれば、自社サービスを開発する企業もあります。また、ITコンサルティングを行う企業や、クラウドサービスを提供する企業など、IT業界にはさまざまな種類の会社があります。
企業研究をするときには、「この会社はどのようなビジネスをしているのか」を理解することが重要です。同じIT企業でも、扱う技術や関わる業界、仕事内容は大きく異なることがあります。
面接では「なぜこの会社を志望したのか」という質問が必ず出ます。そのときに「ITに興味があるから」といった理由だけでは説得力が弱くなってしまいます。企業ごとの特徴を理解した上で志望理由を考えることが大切です。
IT企業は一括りにできる業界ではありません。企業研究では、それぞれの会社の違いを意識して調べることが重要です。
③ SESかどうかを調べていない
IT企業の企業研究で見落とされがちなのが、その会社がSES企業なのかどうかを調べていないケースです。SESとは、エンジニアが顧客企業に常駐してシステム開発や運用を行う働き方のことを指します。
SESという働き方は、仕事内容や働き方が企業によって大きく異なるため、事前に理解しておくことが大切です。例えば、顧客先で働くことが多いのか、自社内で開発を行うのかによって、働く環境やキャリアの作り方が変わることがあります。
企業のホームページには、SESという言葉が直接書かれていないこともあります。その場合は「客先常駐」「技術支援」「プロジェクト支援」といった表現が使われていることもあります。こうした言葉を確認することで、企業のビジネスモデルをある程度理解することができます。
企業研究では、その会社がどのような形で仕事をしているのかを確認することが大切です。SESなのか、自社開発なのか、受託開発なのかを理解しておくことで、入社後の働き方をイメージしやすくなります。
④ 志望動機につながっていない
企業研究をしているのに、志望動機につながっていないケースもよくあります。会社の情報をたくさん調べていても、それを自分の志望理由として整理できていないと、面接では十分に活かすことができません。
例えば、企業の事業内容や強みを調べても、「この会社に興味を持った理由」を説明できなければ意味がありません。面接では、企業研究の内容をそのまま話すのではなく、「なぜその会社を志望したのか」を自分の言葉で説明する必要があります。
そのためには、企業の特徴と自分の興味や価値観を結びつけることが大切です。例えば、「この会社は金融システムに強みがある」「自分は社会インフラを支える仕事に興味がある」といった形で、企業の特徴と自分の考えをつなげることで志望動機が具体的になります。
企業研究は情報を集めるだけで終わらせるのではなく、「なぜこの会社なのか」という答えを作るための作業です。調べた情報を整理し、自分の志望理由につなげることが重要です。
⑤ 企業を比較していない
企業研究で意外と多いのが、1社だけを見て企業研究を終えてしまうケースです。しかし、企業研究は複数の企業を比較することで、より深く理解することができます。
例えば、同じIT企業でも、事業内容や強み、働き方、研修制度などは企業ごとに違います。複数の企業を比較することで、それぞれの会社の特徴がよりはっきり見えてきます。
また、企業を比較することで、自分に合う会社を見つけやすくなります。例えば「この会社は研修が充実している」「この会社は自社サービスに強い」といった違いが分かると、自分の志向に合う企業を選びやすくなります。
面接でも、企業を比較した経験は役に立ちます。「他社と比較して御社に魅力を感じた点」という質問が出ることもあります。そのときに具体的に答えられると、企業研究をしっかりしている学生だと評価されやすくなります。
企業研究は1社だけを見るのではなく、複数の企業を比較しながら進めることが大切です。
まとめ|企業研究は「会社を知ること」より「自分との相性を見ること」
IT企業の企業研究というと、「会社の情報をたくさん調べること」だと思っている学生も多いかもしれません。しかし、本当に大切なのは単に情報を集めることではなく、その会社が自分に合う会社なのかを理解することです。
IT業界は企業数が多く、事業内容や働き方も企業ごとに大きく異なります。同じIT企業でも、SES、受託開発、自社サービス企業などビジネスモデルはさまざまで、エンジニアとしてのキャリアの作り方も変わってきます。
そのため、企業研究では「この会社は何をしている会社なのか」「どのような働き方になるのか」を理解することがとても重要です。
また、企業研究は面接対策にも直結します。企業の事業内容や強み、特徴を理解しておくことで、「なぜこの会社を志望したのか」という質問にも具体的に答えられるようになります。逆に企業研究が浅いと、志望動機が抽象的になってしまい、面接官に熱意が伝わりにくくなってしまいます。
企業研究を進めるときは、1社だけを見るのではなく、複数の企業を比較することも大切です。複数の会社を見ることで、それぞれの企業の違いや特徴が見えてきます。そして、その中で「自分がどんな仕事をしたいのか」「どんな環境で働きたいのか」も少しずつ見えてきます。
就職活動では、「どの会社が有名か」や「どの会社が人気か」といった基準だけで企業を選んでしまう学生も少なくありません。しかし、本当に大切なのは、自分に合う会社を見つけることです。そのためにも、企業研究を通して会社の特徴を理解し、自分との相性を考えることが重要です。
企業研究は大変な作業に感じるかもしれませんが、ポイントを押さえて進めれば決して難しいものではありません。今回紹介したポイントを参考にしながら企業研究を進め、自分に合ったIT企業を見つけてください。


