
「面接でちゃんと話せているはずなのに、なぜか通過できない」
「未経験だから何を聞かれても不安…面接官は一体何を見ているんだろう」
そんなモヤモヤを抱えたまま、次の面接に向かおうとしていませんか。
IT業界への就職・転職を目指す未経験者にとって、面接は大きな壁です。プログラミングの勉強はしてきたけれど、実務経験がないから自信を持って話せない。

面接官が何を考えているのか分からないまま、とりあえず「頑張ります」と伝えるだけで終わってしまう——そんな経験がある方も多いのではないでしょうか。
実は、面接官は皆さんが思っているほど「完璧なスキル」や「即戦力」を未経験者に求めていません。むしろ、面接官には面接官なりの「本音」があり、その本音を知っているかどうかで、面接の通過率は大きく変わってきます。
この記事では、企業の採用面接に関わってきた立場の目線もふまえながら、IT業界の面接官が本当に見ているポイント、口には出しにくいホンネ、そして未経験者が今日から実践できる対策まで、できる限り具体的にお伝えしていきます。
この記事で分かること
- 面接官が未経験者に対して本当に見ている3つの視点
- 面接で落ちてしまう人・受かる人の共通点とその違い
- 「自己紹介」「志望動機」「逆質問」など定番質問の裏にある本音の意図
- 面接官がなかなか口に出さない業界のリアルなホンネ
- 未経験者が今日からできる具体的な準備方法
これらを知っておくだけで、面接に対する漠然とした不安が「何を準備すればいいか」という具体的な行動に変わっていくはずです。ぜひ最後まで読んで、次の面接に活かしてください。
著者について

このブログ「天職カツ丼ブログ」は、IT業界の採用・人事の現場に身を置く筆者が、採用する側の視点から未経験者向けの就活情報を発信しているメディアです。
学生向けの一般的な就活ノウハウではなく、「実際に選考でどこを見られているか」「なぜその質問がされるのか」といった、採用担当者だからこそ分かるリアルな情報をお届けすることを大切にしています。
これまでに毎年300人以上のIT未経験の求職者と接してきた経験をもとに、綺麗事だけではない、現実に即したアドバイスを心がけています。耳の痛い話も含まれるかもしれませんが、それはすべて「後悔しない就活」をしてもらうためのものです。ぜひ最後までお付き合いください。
このブログタイトルにもある「天職」についての私の考えもまとめていますので、ぜひご覧ください。
≫「天職」は偶然から生まれる?計画的偶発性理論でキャリアを切り拓く方法
1. そもそも面接官は「何」を見ているのか

未経験者向けのIT就活では、「スキルがないと戦えないのでは」と思い込んでしまいがちです。しかし実際の採用現場では、スキル以上に重視されているポイントがいくつも存在します。まずはその基本から押さえていきましょう。
1-1. スキルより重視される3つの視点
面接官(採用担当者や現場のエンジニア)が未経験者を評価する際、多くの企業で共通して重視されているのが次の3つです。
- ポテンシャル(伸びしろ)
現時点でのスキルではなく、「入社後にどれだけ成長できそうか」を見ています。未経験採用はそもそも「今はできなくて当たり前」という前提でスタートしているため、今できることより、これからできるようになりそうかどうかが判断基準になります。 - 学習意欲と継続力
IT業界は技術の移り変わりが早く、入社後も勉強し続ける必要がある業界です。そのため、「自主的に勉強できる人か」「壁にぶつかっても投げ出さずに続けられる人か」が非常に重視されます。 - コミュニケーション力とチームで働く姿勢
エンジニアは一人で黙々と作業するイメージを持たれがちですが、実際にはチームメンバーやクライアントとの連携が仕事の大部分を占める職種です。報告・連絡・相談(いわゆる「ホウレンソウ」)ができるか、人の話を素直に聞けるかも重要な評価ポイントです。
つまり、面接官は「今のスキルレベル」ではなく、「この人と一緒に働きたいと思えるか、この人なら育てがいがあるか」という目線で候補者を見ているのです。
未経験の場合は、自分が思っている3~4倍の努力が必要です。初学者のリアルな壁を以下の記事にまとめています。
≫未経験でIT企業に入社してつまづくこと全まとめ|知っておくべきリアルな壁と乗り越え方
1-2. 未経験者だからこそ見られるポイント
未経験者の場合、経験者と違って「実務での実績」で判断することができません。そのため、代わりに次のようなポイントが重点的にチェックされます。
- 自己分析の深さ:なぜIT業界なのか、なぜこの職種なのかを、自分の言葉で筋道立てて説明できるか
- 業界研究・企業研究の熱量:「なんとなくIT」ではなく、業界の構造や職種の違いをどれだけ理解しているか
- 学習の「継続の証拠」:プログラミングスクールに通った、独学でポートフォリオを作った、資格を取得した、といった行動の跡があるか
- 入社後のギャップへの耐性:未経験からのIT業界は「思っていたのと違った」というギャップで早期離職する人が一定数いるため、そのリスクをどれだけ理解し、覚悟を持っているか
未経験者の面接は、いわば「今のあなた」を見る面接ではなく、「これからのあなた」を予測するための面接だと考えると分かりやすいかもしれません。
以下の記事では、面接官が実際に見ていることをまとめています。ぜひご覧ください。
≫IT企業の面接官が実際に見ていること15選
1-3. 体験談:面接官が語る「一目で分かる差」
実際に未経験者の採用面接を担当してきた人事担当者やエンジニアからは、次のような声がよく聞かれます。
「面接の最初の5分で、この人が“自分の言葉”で話しているか、“暗記した回答”を話しているかは大体分かります。丸暗記の受け答えは、深掘り質問をした瞬間に言葉に詰まってしまうんです。」
「未経験者の面接で一番差がつくのは、実は技術的な知識ではなく、『なぜ』を聞かれたときにどれだけ具体的に答えられるかです。『なぜIT業界なのか』『なぜこの会社なのか』への答えが浅いと、どうしても志望度が低いと判断せざるを得ません。」
このように、面接官は「知識量」よりも「その人自身の考えの深さ・一貫性」を見ているケースが非常に多いのです。
こちらの記事も参考にしてください!
≫IT未経験の就活で「受かる気がしない」と感じているあなたへ|内定を掴む人がやっていること
よくある質問(Q&A)
Q. スキルがまったくのゼロでも通過できますか?
A. 企業や職種によりますが、未経験者向けの求人であれば、ゼロからのスタートを前提としている企業も多数あります。ただし、「勉強するつもりがある」ではなく「実際に何かしら勉強を始めている」状態の方が、当然評価は高くなります。
Q. 独学とスクール、どちらが評価されますか?
A. どちらでも構いませんが、重視されるのは手段ではなく「継続してやり切ったかどうか」です。独学でも成果物(ポートフォリオなど)があれば十分にアピール材料になります。
2. 面接官が本音で語る「落ちる人」の共通点

ここからは、実際に面接官が「この人は厳しいな…」と感じてしまう、いわゆるNGパターンを紹介していきます。自分自身に当てはまるものがないか、チェックしながら読んでみてください。
以下の記事では、残念ながら落ちてしまう人の理由をまとめています。
IT企業の面接で落ちる人の特徴15選|現役人事が教える”本当の不合格理由”
2-1. NG例①:スキルアピールに寄りすぎてしまう
未経験者にありがちなのが、「Progateを〇周した」「Udemyでこの講座を受けた」といった勉強量のアピールに終始してしまうパターンです。もちろん学習実績を伝えること自体は悪くありませんが、それだけで終わってしまうと、面接官には次のように映ってしまいます。
- 「勉強はしているけれど、それを何のためにやっているのかが伝わってこない」
- 「知識を詰め込むことがゴールになっていて、仕事でどう活かすかまで考えられていない」
対策としては、「〇〇を学んだ」で終わらせず、「〇〇を学んだ結果、△△という課題にぶつかり、□□のように解決した。この経験から、仕事でも××のように活かせると考えている」というように、学びを行動・課題解決・展望までセットで語ることが重要です。
合わせて、以下の記事も参考にしてください。
≫落ちた理由を本人には伝えられないけれど…IT企業面接官が語る”惜しい学生”の共通点
2-2. NG例②:逆質問がない・浅い
面接の最後によくある「何か質問はありますか?」という逆質問の時間。ここで「特にありません」と答えてしまう、あるいは調べればすぐ分かるような質問しかしない人は、面接官から志望度が低いと判断されやすいです。
面接官のホンネとしては、こんな声がよく聞かれます。
「逆質問がない人は、正直『本当にうちの会社に興味あるのかな?』と感じてしまいます。逆に、事業内容や配属予定のチームについて突っ込んだ質問が来ると、『ちゃんと調べてきてくれたんだな』と好印象になります。」
2-3. NG例③:「なぜIT業界か」が弱い
「安定していそうだから」「手に職をつけたいから」という理由自体は決して悪いものではありません。ただし、それだけで終わってしまうと、他の業界でも良いのでは?という疑問が残ってしまいます。
面接官が知りたいのは、数ある選択肢の中でなぜ「IT業界」を、そして「この会社」を選んだのかという一貫したストーリーです。ここが曖昧だと、「とりあえず受けているだけなのでは」という印象を持たれてしまう可能性があります。
面接官から感じる、刺さらない言葉については、以下にまとめています。
≫IT面接官がうんざりするテンプレ回答とは?現役採用担当が本音で教える「落ちる言葉」と「刺さる言葉」の違い
2-4. NG例④:ネガティブな退職理由をそのまま話してしまう
第二新卒など転職活動をしている場合、前職の退職理由を聞かれる場面は非常に多いです。ここで「上司と合わなかった」「残業が多くて辛かった」など、不満をそのままぶつけるように話してしまうと、面接官は「うちに入ってもまた同じように不満を持つのでは」と警戒してしまいます。
対策:ネガティブな事実があったとしても、「その経験から何を学び、次にどう活かしたいか」という前向きな言葉に変換して伝えることが大切です。
2-5. NG例⑤:回答が抽象的で「自分ごと」になっていない
「主体性を持って頑張ります」「コミュニケーション力には自信があります」といった抽象的なアピールも、具体的なエピソードが伴わないと説得力を持ちません。面接官は、具体的な行動や数字、エピソードの有無で、その言葉が本物かどうかを判断しています。
面接で大事なのは面接官との目線を合わせることです。以下の記事も参考にしてください。
≫未経験IT就活で落ちる人は”質問の受け止め方”がズレている|面接官との認識差をなくす方法
面接官が感じる「NGな受け答え」の例
| NGパターン | 面接官が感じること | 改善の方向性 |
|---|---|---|
| 勉強量だけをアピール | 仕事への活かし方が見えない | 学び→課題→活用イメージまでセットで話す |
| 逆質問がない・浅い | 志望度が低いのでは | 事業内容や配属先について具体的に質問する |
| 「なぜIT業界か」が曖昧 | 他業界でも良いのではと感じる | 自分の経験と結びついた一貫した理由を用意する |
| ネガティブな退職理由 | 同じ不満を繰り返すのでは | 学びと前向きな展望に変換する |
| 抽象的な自己PR | 本当にできるのか根拠が薄い | 具体的なエピソードと数字を添える |
最終面接までは行くけど内定が出ない、という人については、以下の記事も参考にしてください!
≫最終面接で落ちる人の共通点とは?IT企業役員・社長の「本音」と「経営視点」を味方につける内定獲得戦略
よくある質問(Q&A)
Q. 正直に「不安があります」と言ってはいけないのでしょうか?
A. 不安があること自体は正直に伝えても問題ありません。むしろ未経験である以上、不安がないと言う方が不自然です。大切なのは、不安をどう乗り越えようとしているか、そのための行動をセットで伝えることです。
Q. 緊張してうまく話せなかった場合、それだけで落ちますか?
A. 多少の緊張はほとんどの面接官が織り込み済みです。言葉に詰まったこと自体より、その後どう立て直そうとしたかの姿勢が見られています。
3. 面接官が本音で語る「受かる人」の共通点

続いて、面接官が「この人と一緒に働きたい」「育てていきたい」と感じる、通過しやすい人の共通点を見ていきましょう。
3-1. 共通点①:学習意欲が「具体的」である
受かる人に共通しているのは、「勉強しています」ではなく、何を・どうやって・どのくらいの期間・どんな成果物を作ったかまで具体的に語れることです。
例えば、次のような伝え方は面接官に好印象を与えやすくなります。
- 「独学でHTML・CSS・JavaScriptを学び、3か月かけて簡単なToDoリストアプリを作成しました。エラーが出た際は公式ドキュメントやエラーメッセージを読み込み、自力で解決する練習をしてきました」
- 「プログラミングスクールで学んだ内容をもとに、個人でポートフォリオサイトを作成し、GitHubで公開しています」
ポイントは「行動の証拠」と「試行錯誤のプロセス」を語ることです。結果だけでなく、そこに至るまでの過程を伝えることで、入社後の学び方や仕事の進め方をイメージしてもらいやすくなります。
IT業界を志望するにあたってどれくらい努力をしてきたか、その証を面接官は知りたいです。ご参考ください。
≫未経験IT志望がまず作るべきはポートフォリオではなく「学習証拠」です【面接官の本音】
3-2. 共通点②:素直さと柔軟性がある
IT業界に限らず、未経験者を育てる立場からすると、「素直に指摘を受け止めて改善できるか」は非常に重要な要素です。面接官は、質問に対する受け答えの中で、次のような点をさりげなく確認しています。
- 指摘や反対意見に対して感情的にならず、冷静に受け止められるか
- 「自分のやり方が正しい」と固執せず、他者の意見を取り入れられるか
- 分からないことを「分からない」と素直に言えるか
体験談として、ある現場エンジニアはこう語っています。
「未経験の子を育てるとき、一番教えやすいのは“素直な子”です。逆に、変なプライドがあって『でも』『いや』が多い人は、正直しんどいなと感じてしまいます。分からないことを分からないと言える人の方が、結果的に早く成長していきます。」
マネージャーが挙げる活躍人材の一つに、「コミュニケーションが明るいこと」は必ず入ってきますよ!以下の記事も参考にしてください。
≫面接マナーより大事!”会話力”ってこういうこと【IT企業面接官が本音で語る合否を分ける力】
3-3. 共通点③:自己分析の深さと一貫性
受かる人は、「過去の経験」「IT業界を目指す理由」「志望企業を選んだ理由」「将来のキャリアビジョン」が一本の線でつながっています。
例えば、次のようなストーリーは面接官にとって非常に納得感があります。
「前職の接客業で、お客様からの要望に応じて業務マニュアルの改善提案をしたことがあり、その際に業務効率化の面白さに気づきました。そこから『仕組みを作る側』に興味を持ち、ITエンジニアという職種にたどり着きました。貴社を志望した理由は、業務効率化を支援するSaaSを展開しており、前職での原体験を直接活かせると感じたためです。」
このように、「きっかけ→気づき→行動→志望理由」が一貫していると、話全体に説得力が生まれます。
以下の記事も参考にしてください。
≫IT企業面接官が本音で語る|この人は採りたいと思う人の特徴12選
3-4. 共通点④:入社後のギャップへの理解がある
未経験からIT業界に入ると、「思っていたよりも地道な作業が多い」「最初は雑用のような仕事も多い」など、理想と現実のギャップに直面することが少なくありません。受かる人は、こうした厳しい現実もある程度理解した上で、それでも挑戦したいという覚悟を伝えられています。

面接官としても、「甘い期待だけで入社されると、早期離職につながるのでは」という不安を持っているため、現実的な理解を示せることは大きなプラス評価につながります。
「受かる人」と「落ちる人」の比較表
| 観点 | 受かりやすい人 | 落ちやすい人 |
|---|---|---|
| 学習の伝え方 | 具体的な行動・成果物・プロセスを語る | 「勉強しています」で終わる |
| 志望理由 | 過去の経験とつながった一貫性がある | 「安定していそう」など表面的 |
| 指摘への反応 | 素直に受け止め、改善しようとする | 言い訳や反論が先に出る |
| 逆質問 | 事業や配属先について具体的に聞く | 質問がない、または調べれば分かる内容 |
| 入社後のイメージ | ギャップも理解した上で覚悟がある | 理想だけを語り現実感がない |
よくある質問(Q&A)
Q. ポートフォリオ(成果物)は必須ですか?
A. 必須としている企業ばかりではありませんが、「学習の証拠」として非常に説得力が高いため、可能であれば用意しておくことを強くおすすめします。簡単なWebサイトやアプリでも、自分で考えて作った経験自体が評価対象になります。
Q. 前職と全く関係のない業界からでも、一貫性のあるストーリーは作れますか?
A. 作れます。業界が違っても、「なぜその行動を取ったのか」という価値観や興味の根っこは共通していることが多いため、自己分析を丁寧に行えば、必ずつながりを見つけることができます。
4. 定番質問の「本当の意図」を面接官視点で解説

面接でよく聞かれる質問には、それぞれ面接官が本当に知りたいこと(意図)が隠れています。ここでは代表的な質問を取り上げ、その裏側を解説します。
4-1. 「自己紹介・自己PRをお願いします」の本音
この質問、単純に経歴を知りたいだけだと思っていませんか?実は面接官は次のような点も同時にチェックしています。
- 話の構成力:結論から話せるか、それとも時系列でだらだらと話してしまうか
- 要点をまとめる力:限られた時間の中で、伝えるべき情報を取捨選択できているか
- 第一印象の作り方:表情、声のトーン、姿勢なども含めた総合的な印象
未経験者向けの回答のコツは、「結論(強み)→根拠となるエピソード→入社後にどう活かすか」というPREP法(結論→理由→具体例→結論)に近い構成で話すことです。
PREP法とは:Point(結論)→Reason(理由)→Example(具体例)→Point(結論)の頭文字を取った、分かりやすく伝えるための話し方のフレームワークです。ビジネスシーンでもよく使われます。
PREP法については、以下の記事で詳しく解説しています。
≫未経験IT就活を勝ち抜く最強の思考法「PREP法」完全攻略ガイド:就活生のための論理的コミュニケーション術
面接官は履歴書では分からない、あなたの話・言葉を聞きたいと強く思っています!以下もご参考ください。
≫面接官は履歴書をほとんど見ていない?現役IT採用担当が明かす「本当に評価されているもの」
4-2. 「志望動機を教えてください」の本音
面接官がこの質問で本当に見ているのは、「この会社でなければならない理由があるか」という点です。裏を返せば、「他の会社でも言えそうな志望動機」は、面接官にとって印象に残りにくいということです。
面接官のホンネとしてよく聞かれるのがこちらです。
「『御社の企業理念に共感しました』という言葉自体は嬉しいのですが、それだけだと正直どの会社にも言える内容なんですよね。具体的にどの事業のどの部分に、なぜ共感したのかまで話してもらえると、本当にうちを見てくれているんだなと伝わります。」
対策として、企業のホームページだけでなく、社員インタビューやプレスリリース、SNS発信なども確認し、その企業ならではの特徴を見つけておくことをおすすめします。
以下の記事も参考にしてください。
≫面接官が「この学生は合格させたい」と感じる言葉7選
4-3. 「何か質問はありますか?(逆質問)」の本音
前編でも触れましたが、逆質問は志望度と情報収集力を測る重要な場面です。面接官が逆質問で見ているポイントを整理すると、次のようになります。
- 志望度の高さ:入社を具体的にイメージできているかどうかが質問内容に表れる
- 情報収集力・思考力:表面的な情報だけでなく、一歩踏み込んだ質問ができるか
- コミュニケーションの姿勢:会話のキャッチボールができるか
未経験者におすすめの逆質問例を、いくつかご紹介します。
- 「未経験で入社された方が、最初にぶつかりやすい壁があれば教えていただきたいです」
- 「入社後の研修やOJTは、どのような流れで進んでいくのでしょうか」
- 「配属されるチームでは、どのようなスキルを持った方が活躍されていますか」
逆に、給与や休日など条件面ばかりを最初から聞いてしまうのは、志望度が低いと誤解されるリスクがあるため、聞くタイミングや聞き方には注意が必要です。
逆質問60選、次の記事でまとめています!ご参考ください。
≫【現役人事が本音で解説】就活の逆質問で評価が上がる質問60選|面接官が見ているポイントと絶対NGな質問まとめ
4-4. 「転職理由・未経験の理由を教えてください」の本音
この質問では、ネガティブな理由そのものより、そこからどう考えて次の行動につなげたかが見られています。特に第二新卒の場合、面接官は「同じ理由で早期離職しないか」を確認したいのです。
回答の型としては、次のような流れがおすすめです。
- 事実を簡潔に伝える(感情的な表現は避ける)
- その経験から得た気づきや学びを伝える
- それを踏まえて、次にどうしていきたいかを前向きに伝える
定番質問と面接官の本当の意図
| 質問 | 表向きの目的 | 面接官の本当の意図 |
|---|---|---|
| 自己紹介・自己PR | 経歴・強みの把握 | 話の構成力、要点整理力、第一印象 |
| 志望動機 | 応募理由の確認 | 「この会社でなければ」という一貫性・熱量 |
| 逆質問 | 疑問点の解消 | 志望度、情報収集力、思考の深さ |
| 転職・未経験の理由 | 経緯の確認 | 同じ理由での早期離職リスクの有無 |
| 長所・短所 | 自己理解の確認 | 客観的に自分を見られているか |
≫IT企業面接官はどこを見ているのか?【意外と知らない7つの視点】
よくある質問(Q&A)
Q. 逆質問で「特にありません」と言うのは絶対NGですか?
A. 絶対NGとまでは言いませんが、印象としてはかなりもったいないです。事前に2〜3個は質問を用意しておき、面接の中で解消された場合は「〇〇について伺おうと思っていたのですが、先ほどのお話で理解できました」と伝えるだけでも、準備してきた姿勢が伝わります。
Q. 志望動機で「成長できる環境だから」と言うのはNGですか?
A. それ自体が悪いわけではありませんが、「なぜその会社が自分にとって成長できる環境だと思ったのか」まで踏み込んで話すことで、説得力がぐっと増します。
5. 面接官が本当は言いにくいホンネ


ここからは、なかなか表立っては語られない、面接官側のリアルなホンネを紹介します。就活生の立場からすると意外に感じる内容もあるかもしれませんが、知っておくことで気持ちが楽になる部分もあるはずです。
5-1. 会社によって評価基準は「全然違う」
「面接に絶対の正解がある」と思われがちですが、実際には企業の文化や求める人物像によって評価基準は大きく異なります。ベンチャー企業では主体性や地頭の良さが重視される一方、SES企業(後述)では協調性やコミュニケーション力がより重視される、といった傾向の違いもあります。
SES企業とは:System Engineering Service(システムエンジニアリングサービス)の略で、自社のエンジニアを他社に派遣し、常駐先の企業のプロジェクトで働く形態の企業のことです。未経験者の採用が比較的多い業態としても知られています。

そのため、「A社では落ちたけれど、B社では高評価だった」ということも珍しくありません。一社に落ちたからといって、自分自身を否定する必要はまったくないのです。
5-2. 「良い人材」の定義には面接官の主観も入っている
厳密な評価基準を設けている企業もありますが、最終的には面接官個人の相性や主観が判断に影響することも事実です。これは面接官自身も認めているホンネの一つです。
「正直に言うと、同じ受け答えでも、面接官によって評価が変わることはあります。だからこそ、複数の面接官で判断したり、複数回の面接を設けたりする企業が多いんです。一人の面接官の反応だけで一喜一憂しすぎないでほしいですね。」
面接後の、面接官同士のやりとりは以下のように進んでいきます。ご参考ください。
≫面接後に何が起きているのか?合否を決める「採用会議」の全真相【現役IT人事が完全解説】
5-3. 未経験者への期待値は、実は「思っているより低い」
未経験者向け求人において、面接官は最初からハイレベルなスキルを期待していません。むしろ、「入社後にゼロから育てる」ことを前提としているケースがほとんどです。
そのため、「技術的な質問にうまく答えられなかったらどうしよう」と過度に不安になる必要はありません。分からないことを正直に伝え、どう調べて解決しようとするかの姿勢を見せる方が、よほど評価につながります。
以下の記事も参考にしてください。
≫プログラミング経験なしで面接に受かる人の共通点【IT人事が本音で解説】
5-4. 圧迫面接の裏事情
「圧迫面接」という言葉に不安を感じる方も多いかもしれません。実際、意図的にプレッシャーをかけるような質問をする企業も一部存在しますが、その目的は次のようなものであることが多いです。
- ストレス耐性を見たい
- とっさの受け答えの中での本音を引き出したい
- 単に面接官の質問スキルが未熟なだけ(この場合は企業側の課題です)
もし圧迫的な面接を受けた場合、それは必ずしも「あなたに問題がある」わけではありません。むしろ、その企業の面接スタイルや社風が自分に合うかどうかを見極める材料にもなります。あまりにも人格を否定するような発言があった場合は、その企業自体を慎重に検討し直すことも一つの選択です。
5-5. 「即戦力」と書いてあっても未経験可、ということもある
求人票に「即戦力歓迎」と書かれていても、実際の面接では未経験者を積極的に採用しているケースも少なくありません。これは、求人票が必ずしも実態と完全に一致しているわけではないという、業界特有の事情でもあります。

気になる求人があれば、まずは応募してみることをおすすめします。
よくある質問(Q&A)
Q. 面接官の態度が冷たく感じた場合、落ちているサインですか?
A. 一概には言えません。面接官の性格や、その日の業務量、面接のスタイルによっても態度は変わります。態度だけで結果を判断せず、自分がやるべきことをやり切ることに集中しましょう。
Q. 複数社落ちてしまい、自信をなくしています。どう考えればいいですか?
A. 前述の通り、評価基準は企業によって大きく異なります。ある企業の不合格は、あなたの人格や能力そのものの否定ではなく、あくまで「その企業とのマッチ度」の結果に過ぎません。落ちた企業の傾向を振り返りつつ、次の面接に活かす姿勢が大切です。
6. 未経験者が今日からできる面接対策

ここまでのホンネを踏まえて、実際に今日から取り組める具体的な対策をまとめます。
6-1. 面接前に準備しておきたいことリスト
- 自己分析シートを作る:過去の経験→そこで感じたこと→IT業界を目指した理由、を紙に書き出して整理する
- 企業研究ノートを作る:応募企業ごとに「事業内容」「特徴」「志望理由」「聞きたい逆質問」をまとめておく
- 学習の記録を残す:学んだ内容、つまずいたこと、解決方法をメモしておくと、面接での具体的なエピソードとして使える
- ポートフォリオを用意する:簡単なものでも良いので、自分で考えて作った成果物を用意する
- 模擬面接を行う:友人やキャリアアドバイザー、就活エージェントなどに協力してもらい、声に出して練習する
6-2. 面接直前チェックリスト
| チェック項目 | 確認内容 |
|---|---|
| 身だしなみ | 清潔感があるか、企業の雰囲気に合っているか |
| 自己紹介 | 1分程度でPREP法に沿って話せるか |
| 志望動機 | その企業ならではの理由になっているか |
| 逆質問 | 2〜3個、具体的な質問を用意できているか |
| 学習エピソード | 具体的な行動・数字・成果物を交えて話せるか |
| ネガティブ理由の言い換え | 前向きな表現に変換できているか |
6-3. 面接中に意識したい3つの姿勢
- 結論から話す:質問に対してまず結論を述べ、その後に理由や具体例を添えることで、話が分かりやすくなります。
- 分からないことは素直に伝える:知ったかぶりをするより、「分かりません。ただ、〇〇のように調べて理解を深めたいです」と伝える方が、誠実さが伝わります。
- 一貫性を意識する:自己PR・志望動機・逆質問など、すべての回答が一つのストーリーとしてつながるよう意識しましょう。
6-4. 体験談:面接対策で通過率が変わった例
未経験からIT業界を目指したある就活生は、最初の数社は「勉強しています」というアピールのみで不合格が続いていました。しかし、学習の記録をノートにまとめ、つまずいた点とその解決方法を具体的に話せるように準備し直した結果、その後の面接では複数社から内定を得ることができた、という声も聞かれます。このように、準備の質を変えるだけで結果が大きく変わることは珍しくありません。
よくある質問(Q&A)
Q. 面接対策はいつから始めるべきですか?
A. 早ければ早いほど良いですが、応募が本格化する前の1〜2か月前から、自己分析と学習記録の整理を始めるのがおすすめです。付け焼き刃の準備よりも、日々の学習の中で「なぜ・どうやって」を意識しておくことが、結果的に面接対策にもつながります。
Q. 一人での対策が不安な場合、どうすればいいですか?
A. 就活エージェントやキャリアアドバイザー、プログラミングスクールのキャリアサポートなど、第三者からのフィードバックを受けられる場を活用するのがおすすめです。自分では気づけない話し方の癖や、伝わりにくいポイントを客観的に指摘してもらえます。
まとめ:面接官の本音を知れば、面接はもっと戦いやすくなる
ここまで、IT業界の面接官が本音で語る評価ポイントについて解説してきました。最後に、この記事の要点を振り返ります。
- 面接官はスキルよりも「ポテンシャル」「学習意欲」「コミュニケーション力」を重視している
- 落ちる人の多くは、スキルアピールに偏りすぎたり、志望動機や逆質問が浅かったりする傾向がある
- 受かる人は、学習を具体的なエピソードとして語り、自己分析に一貫性がある
- 定番質問には、それぞれ面接官の本当の意図が隠れている
- 評価基準は企業によって異なり、一社の不合格がすべてを否定するものではない
- 今日からできる準備として、自己分析・企業研究・学習記録・模擬面接が効果的
未経験からのIT就活は、不安になることも多いと思います。しかし、面接官が本当に見ているポイントを理解し、それに沿った準備をすることで、通過率は確実に変わっていきます。

この記事が、皆さんの次の一歩を後押しできれば幸いです。焦らず、一つひとつの面接を「自分を知ってもらう機会」として、前向きに挑んでいってください。















